根津財閥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 15:03 UTC 版)
概要
「私鉄王」・「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎が一代で築いた、東武鉄道などを中心とした企業群。根津が甲州(山梨県)出身であるため、甲州財閥の一つともされる[1]。根津は若尾逸平や雨宮敬次郎から師事を受け[2]、正田貞一郎や宮島清次郎を支援[3]。また才能を見込み小林中をフコク生命に抜擢した[4]。また根津は晩年、実業家の懇談会「清交会」を主宰[5]。その人脈から財界四天王が生まれた。
初代嘉一郎は1940年死去。長男の藤太郎が2代目を襲名した。嘉一郎 (2代目)は1941年に東武鉄道社長に就任し、1994年まで在任した。1999年に2代目の次男である根津嘉澄が東武鉄道社長に、長男である根津公一が東武百貨店社長にそれぞれ就任した[5]。
鉄道との関係性が薄かった傘下企業については、戦後、多くが旧富士銀行(現在のみずほ銀行)の融資系列による企業集団である芙蓉グループに参加している。
関係の深い企業
- 東武鉄道
- 東武百貨店
- 南海電気鉄道
- 東京地下鉄道(東京地下鉄の前身)
- 富国生命保険
- 日清製粉グループ本社
- 日清紡ホールディングス
- サッポロビール
- アサヒビール
- 日本精工
- 東京電力ホールディングス
- 上野精養軒
- 國民新聞(東京新聞(中日新聞東京本社発行)の前身)
学校
参考文献
- 菊地浩之 『日本の地方財閥30家 知られざる経済名門』平凡社新書、2012年。ISBN 4582856306
関連項目
- 1 根津財閥とは
- 2 根津財閥の概要
固有名詞の分類
- 根津財閥のページへのリンク