川崎展宏 川崎展宏の概要

川崎展宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 03:49 UTC 版)

生涯

呉市生まれ。父は海軍士官1953年東京大学文学部国文学科卒業。1958年同大学院満期退学米沢女子大学共立女子大学を経て、明治大学法学部教授。

東京府立第八中学校(現・東京都立小山台高等学校)で加藤楸邨に教わり、のちに俳句を楸邨に師事、「寒雷」に参加する。1970年森澄雄の「杉」創刊に参加、編集を務める。1980年、超結社の同人誌「貂」を創刊、2003年まで代表を務め、2004年より名誉代表となる。1991年、句集『夏』で読売文学賞受賞。1998年、句集『秋』で詩歌文学館賞、評論『俳句初心』で俳人協会評論賞受賞。1990年から1993年まで「日経俳壇」選者、1994年から2006年まで「朝日俳壇」選者を務めた。

楸邨に学びながらも、第一句集『葛の葉』跋において「俳句は遊びだと思っている。余技という意味ではない」「遊びだから息苦しい作品はいけない」と書いて人間探求派的な作風からの離別を宣言。高浜虚子花鳥諷詠俳句に対する再評価を通じて自身の作風を確立していった。代表句に「天の川水車は水をあげてこぼす」「「大和」よりヨモツヒラサカスミレサク」などがあり、古典文学からの本歌取りを得意とした。

著書

句集

  • 葛の葉 杉発行所 1973.1
  • 義仲 牧羊社 1978.12(現代俳句選集 ; 4)
  • 観音 牧羊社 1982.11(現代俳句選集)
  • 角川書店 1990.9(現代俳句叢書)
  • 川崎展宏 花神社 1994.8(花神コレクション)
  • 秋 角川書店 1997.8
  • 川崎展宏句集 ふらんす堂 2000.6
  • 冬 ふらんす堂 2003.5
  • 春 川崎展宏全句集 ふらんす堂 2012.10

随筆・評論・研究書など

参考文献

脚注

外部リンク




「川崎展宏」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「川崎展宏」の関連用語

川崎展宏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



川崎展宏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの川崎展宏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS