今井聖とは? わかりやすく解説

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今井聖

今井聖の俳句

やわらかき母にぶつかる蚊帳の中
レグホン千の共同不安冬の雲
向日葵の蕊焼かれたる地図のごと
月光のどの石垣も蛇ねむる
球場に万の空席初燕
 

今井聖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 02:16 UTC 版)

今井 聖(いまい せい、1950年10月12日 - )は、俳人脚本家。本名:今井邦博(くにひろ)。新潟県生まれ[1]鳥取県鳥取市育ち。

人物・略歴

新潟県出身の父親と、鳥取市内の和菓子舗「亀甲や」の娘であった母親のもとに1950年、新潟県に生まれる。

その後、3歳から鳥取市立川町一丁目にて、今井が13歳の米子市に引っ越すまでの間育つ[2]

米子市立第四中学校鳥取県立米子東高等学校を経て、明治学院大学経済学部・文学部卒業。のち横浜高校教諭を務めていた。

句作は14歳のときよりはじめ、1971年「寒雷」入会、加藤楸邨に師事。1981年、楸邨の推薦により寒雷集賞受賞。1985年「寒雷」同人。1995年、清山賞受賞(同人賞)。「寒雷」編集部を経て、1996年に俳誌「街」創刊主宰[1]。代表的な句に「やわらかき母にぶつかる蚊帳の中」「球場に万の空席初燕」などがある。東京新聞かながわ俳壇選者。また清水哲男の開設したウェブサイト『増殖する俳句歳時記』で評者を務める。弟子に北大路翼柴田千晶など。2017年、『言葉となればもう古し-加藤楸邨論』で第32回俳人協会評論賞受賞。

句作のほか1993年よりシナリオ活動を行い、脚本家馬場當に師事する。日本シナリオ作家協会に所属。脚本家として参加した作品に映画『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』(1995年)などがある[1]

作品

  • 句集『北限』 牧羊社 1984年
  • 句集『谷間の家具』 角川書店 2000年
  • 句集『バーベルに月乗せて』 花神社 2007年
  • 評論『秀句三五〇選・旅』 蝸牛社 1988年
  • 自伝小説『ライク・ア・ローリングストーン 俳句少年漂流記』 岩波書店 2009年
  • 『部活で俳句』 岩波ジュニア新書 2012年

メディア出演

  • NHK俳句(2017年度選者、第1週担当)

参考文献

  • 金子兜太編 『現代の俳人101』 新書館、2004年
  • 長谷川櫂編著 『現代俳句の鑑賞101』 新書館、2001年

脚注

  1. ^ a b c 『現代俳句の鑑賞101』182頁
  2. ^ とっとり市報2012年7月”. 鳥取市. 2018年3月17日閲覧。

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