大航海時代Online 料金体系

大航海時代Online

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 17:30 UTC 版)

料金体系

料金は基本的に30日単位でサービス利用料を払う形式である。『Cruz del Sur』以降、各ワールドにキャラクター所有数を追加できる『キャラクタースロットサービス』や、同一ワールド内のキャラクターが共通で使用できる『アカウント共有倉庫』、携帯電話やスマートフォン、PCなどで、ゲームを起動せずにブラウザからメールのやりとりや世界情勢を提供するモバイルシステム『@モバイル』(フィーチャーフォン向け、2016年4月サービス終了)・『@Web』(スマートフォン、PC向け)など、有料のオプションサービスが複数追加されていて、これらも使用料を払うことで30日間利用できるようになる。なお、パッケージ商品が発売されることがあり、ゲームクライアントプログラムのインストール用ディスクとアップグレード料金や30日程度のサービス利用チケットなどが代金に含まれるが、おまけとして他では手に入らない高性能のアイテムを付けていることが多く、それを目当てに買うプレイヤーも少なくない。

サービス提供地域

サービス開始当初は自宅等からのプレイに限られていたが、現在はインターネットカフェからのプレイも可能である。公認ネットカフェの利用者は入店料だけでプレイでき、特典も用意されている。

海外では、韓国中国台湾香港マカオでサービスが提供されている。中国は月額課金制、それ以外はアイテム課金制である。運営とローカライズはライセンス契約をした現地の運営会社[5] が行い、開発はコーエーテクモゲームスが手がける。サーバはそれぞれの地域限定で、他の地域からのアクセスは規約で禁止されている。2010年夏にはCJインターネットの運営・アイテム課金制により、欧米などの英語圏でグローバルサーバのサービスがスタートした。

行動

冒険

冒険者ギルドで受けるクエストや書庫で手に入る地図を元に世界を巡り、各地の港で情報を集めて目標地点を特定し、様々な発見をすると、冒険経験値や冒険名声と金銭がもらえる。また、各地の港に歴史上の著名人がNPCとして存在しており、発見物を彼らに報告することで冒険名声と金銭を得ることができる。

発見と同時に装備品などのアイテムを獲得できる場合もあり、高ランクのクエストには伝説の武器や歴史上の有名人物の鎧といった非常に高性能なレアアイテムを獲得できるものもある。クエストや地図以外でも、建物の中や街の郊外などで発見スキルを使って様々なアイテムを獲得することができる。

『Cruz del sur』の実装によって、沈没船の引き上げと内部の探索という冒険スタイルが加わった(『Cruz del sur』の項を参照のこと)。『El Oriente』では遺跡内に遺跡ダンジョンが登場した(『El Oriente』の項を参照のこと)。

発見物
冒険クエストや地図の目的物を発見するには、地理学考古学宗教学・財宝鑑定・生物学美術という発見物を鑑定する学問スキルと、探索・視認・生態調査という発見スキル、それに鍵や罠を外す開錠スキルが必要である。クエストや地図には発見や鑑定に必要なスキルランクが設定されており、スキルはその分野の発見を重ねていくことで熟練値を蓄積してランクが上がるようになっているため、最初から高ランクの発見物を見つけることはできない。これ以外に、特定ポイントで釣りスキルで釣れる海洋生物や到達した港も発見物に含まれ、発見物は総計2000以上に達する(2011年2月22日現在)。
発見物カード
発見物には絵と説明が入ったカードが付いていて、発見と同時にカードも手に入る。発見物カードで論戦(『La Frontera』の項を参照のこと)というカードゲームができ、アカデミー大会(公式イベントの項を参照のこと)という競技会もある。発見物カードからオーナメント(『Cruz del sur』の項を参照のこと)を作成することができる。

交易

交易の基本は、ある港で買った交易品を別の港へ運ぶと買値より高く売れて利益が出るというもの。これを繰り返して資金を増やしていく。交易品は始めは少ししか買えないが、取引スキルを覚え、その種類の交易品を買う経験を積むことでスキルランクが上がると多く買えるようになっていく。

交易品の売却時に利益の大きさに応じて交易経験値が得られる。また、商人ギルドでクエストを受けて交易品やアイテムを指定場所に届けるなどすれば、交易経験値や交易名声、金銭やアイテムを獲得できる。

交易品の売買相場は変動するため、同じ交易品でも相場によって得られる利益と経験値は違ってくる。交易品の相場は時間による変動の他、大量に売ったり買ったりすると大暴落や大暴騰が起こることがある。また、地域によっても安く買えたり高く売れたりする交易品がある。

『El Oriente』で南蛮貿易という新しい交易形態が登場した(『El Oriente』の項を参照のこと)。

名産品
交易品の中には特定地域の名産品とされ、売却時に得られる経験値と名声にボーナスがつくものがある。名産品の売値は、基本的には遠くへ運ぶほど高くなり、経験値と名声も多くなる。また、1種類の名産品を多く売るより、一定量以上の名産品を複数種類同時に売る方が名産品コンボとなって経験値と名声を多く得られる。
交易品はプレイヤー間で取引できるため、遠方から運んだ名産品を高値で販売するプレイヤーもいる。こうした名産品を買って交易所で売れば、お金はかかるが時間をかけずに経験値や名声を稼ぐことが可能である。これを利用して対人販売で稼いだゲーム内通貨をRMTで販売する事態も発生している。
生産
生産スキルには、調理・工芸・縫製・鋳造・保管・錬金術などがあり、交易品などから様々な交易品やアイテムを生産できる。生産にはレシピが必要で、レシピ帳は道具屋で売られる他、投資の報酬として手に入るものもある。交易品生産の例としては、ブタから豚肉を作り、それを更にラードベーコンソーセージに加工したり、数種類の香辛料を併せてブーケガルニガラムマサラを作ったり、ヒツジから羊毛を取り、それをニットフランネルツイードに織り上げたり、鉱石を製錬して青銅を作り、それを火器へ加工するなど数百種類のレシピが存在する。また、生産可能なアイテムは、航海用の消耗品から衣服・鎧・靴・帽子などの装備品、剣や銃などの武器、行動力回復用の料理、大砲や補助帆や船首像などの船部品、アパルトメントの家具、造船の材料部品まで多岐に及んでいる。高性能な生産物ほど高ランクのスキルや入手困難な材料が必要で、生産物のプレイヤー間の取引は非常に盛んである。
『Cruz del Sur』でプライベートファームが、 『Tierra Americana』で特別生産が導入され、特殊なアイテムの生産やスキルに縛られない生産ができるようになった(それぞれの項を参照のこと)。
なお、生産スキルには数えないが、造船スキルも存在する。船をスキルで造ると材質や容量が変更できる。一部の高性能な船は造船所では販売していないため、スキルで造船する必要がある。『La Frontera』でジョイントビルドオリジナルシップビルドが導入され、より高性能な船が造れるようになった(『La Frontera』の項を参照のこと)。『El Oriente』でフリースタイル特殊造船が実装され、さらに船の強化の幅が広がった(『El Oriente』の項を参照のこと)。
投資と同盟港
各港には「発展度」という数値があり、多くのプレイヤーが投資することで上昇すると、扱われる交易品やアイテムが増える。また、多くの港には一定額を投資しないと購入できない交易品やアイテムがある。
ゲーム内に登場する港には、7国の固有の領地と同盟港属性の港とがある。前者は所属国が固定だが、後者はプレイヤーの投資額に応じて「影響度」が変動し、その時点で最も影響度の高い国の同盟港となる。影響度が高いほど交易品の購入量が増えることに加え、同盟国のキャラクターは交易品の売買時にかかる関税が免除されるため、重要な港では激しい投資合戦が起こることもある。また、特定の条件下で影響度変化の大きい大投資戦が起こる(『La Frontera』の項を参照のこと)。

戦闘

戦闘には、洋上戦陸上戦があるが、ゲームの性質上、洋上戦の比重がかなり高い。戦闘クエストの管轄は海事ギルドのため、洋上戦を“海事”と呼ぶプレイヤーが多い。
艦隊(パーティ)を組んで戦闘すると、敵1艦隊当たりの獲得経験値は減るが、戦闘時間の短縮や船部品のダメージ軽減、1人では困難な経験値や報酬の多いクエストが可能など効率がよい。

洋上戦
洋上戦は、戦闘クエストの標的のNPC艦隊や海上にいるNPC船団、もしくは他のプレイヤーを相手に行われる。勝利すると戦闘経験値・戦闘名声と金銭やアイテムなどを入手できる。負けると所持金の一部を奪われ、戦闘名声が下がったり、所持アイテムを奪われたりすることもある。
通常の海上マップに参加者だけに見える線で描かれた円の中が戦場で、攻撃側か防御側の提督(大将)が、撃沈もしくは拿捕されれば勝敗が付き、離脱すれば引き分けとなる。襲われた場合に限り、スキルやアイテムを使用して他のプレイヤーの加勢を求めることができる。
洋上戦のスタイルは、大砲で船の耐久力を0にして「撃沈」する砲撃と、接舷して切り込み、船員数を0にして「拿捕」する白兵戦の2つのタイプがある。砲撃は戦闘経験値を得やすいが大砲や追加装甲などの消耗が激しいため出費が多く、白兵戦はアイテムや交易品を収奪できて収入は多いが経験値は得にくいという特徴がある。レベルを上げやすく対人戦での比重が高い砲撃が重視されるが、レアアイテム目当ての白兵収奪家も少なくない。他に、敵船が触れると爆発して耐久度を下げる機雷を敷設するスキルも存在する。
『El Oriente』で甲板戦が導入され、船長同士の陸上戦で決着をつけるという形態が生まれた。(『El Oriente』の項を参照のこと)。
陸上戦
陸上戦は、クエストの標的のNPCや陸上マップなどにいるNPCの盗賊・兵士等が相手となる。勝利すると戦闘経験値と金銭、アイテムを獲得する。負けると所持金の一部を奪われ、船員が減少する。所持アイテムを失う場合もある。
戦闘は通常マップ上で行う。陸戦には大将が存在しないため、敵全員を倒す必要がある。同じ艦隊を組んでいるキャラクターが戦闘中の場合は後から戦闘に参加できるが、敵も同じなので、近くにいるNPCが敵に加勢することがある。
『La Frontera』でレンジシフトバトル(『La Frontera』の項を参照のこと)が導入され、システムが多少改善された。獲得アイテムも強化され、陸戦でしか入手できないものもできた。
『El Oriente』で甲板戦が導入されたことに伴い、システムが大幅に変更された(『El Oriente』の項を参照のこと)。
対人戦
対人洋上戦は、危険海域でプレイヤー海賊に襲われたり(PK)、賞金首プレイヤーが討伐されたり(PKK)すると起こる。負けると所持金の一部を奪われ、拿捕された場合は交易品とアイテムを収奪される。他のプレイヤーを襲って勝った場合は悪名が付加されて賞金首となり、懸賞金がかけられる(悪名の項を参照のこと)。賞金首が討伐されて負けた場合は、賞金額を相手に支払わなければならない。なお、レベルが極めて低いプレイヤーを襲うことはできないが、それを除けば彼我のレベル差や職業や船などに関係なくPK・PKK行為が可能である。攻撃された側は上納品を使えば戦闘を強制的に終了できる(『La Frontera』の項を参照のこと)。
なお、模擬戦を許可したプレイヤー同士は悪名のつかない対人戦ができる。模擬戦では、負けても所持金やアイテムを奪われることはない。
また、大規模な対人戦の機会として、大海戦バトルキャンペーン(公式イベントの項を参照のこと)がある。この場合も悪名はつかず、収奪も起こらない。
陸上戦でも決闘という対人戦ができる。模擬戦の陸上戦版で、許可したプレイヤー同志が悪名や収奪なしで戦うことが可能である。陸上戦での海賊・私掠行為(PK)や賞金首の討伐(PKK)は、現在のところ不可能である。

  1. ^ 世界一周航路がついに開通 拡張パック第2弾「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」の発表会の模様をレポート”. 4Gamer.net (2007年7月17日). 2011年5月19日閲覧。
  2. ^ 開発側は、対人戦闘のないNonPvPサーバ(PvPとはPlayer versus Playerの略)を追加する気は全くないとインタビューで断言している。しかし、『Cruz del Sur』の発表会で多かった質問としてNonPvPサーバについて言及があるなど、プレイヤーの一部には導入を希望する声も存在した。これに対し、開発側は『Tierra Americana』のChapter3でプレイヤー海賊について大幅な制度の変更を行って制限を強化すると共に、プレイヤー海賊との間で襲撃・被襲撃を不可能にする有料オプションサービスを導入した。
  3. ^ コーエー、「大航海時代 Online」PS3版発売決定”. GAME Watch (2008年10月9日). 2011年5月19日閲覧。
  4. ^ 大航海時代 Online ベンチマークプログラム - DirectX 9.0c以上
  5. ^ 韓国はCJインターネット、中国は盛宣鳴数字科技(北京)有限公司→中栄巡遊、台湾、香港、マカオはSoftstar→Cayenne Entertainment Technology。
  6. ^ ゲーム内通貨をリアルマネートレーディングで販売する人たちは、この方法で香辛料や宝石を大量に仕入れてプレイヤーに売り、ゲーム内通貨を手に入れていると言われている。
  7. ^ 『大航海時代 Online』サービス終了に関するお知らせ”. ハンゲーム (2013年11月15日). 2014年5月25日閲覧。
  8. ^ ワールド統合について”. コーエーテクモゲームス (2014年2月25日). 2014年2月25日閲覧。
  9. ^ ワールド統合について”. コーエーテクモゲームス (2014年3月19日). 2014年3月19日閲覧。
  10. ^ 日本国内でのサービスについては、各キャラクタはワールドと呼ばれるEuros/Zephyros/Notos/Boreasの4つのサーバ(ワールド)で管理されているが、利用者による集計が可能な商会所属のキャラクタ数による統計では、最盛期には1ワールドあたり16000程度のキャラクタが登録されていたが、「Grand Atlas」の開始時には1ワールドあたり8000程度のキャラクタに減少している。2014年5月下旬にAstraios/Eosの2つのワールドを統合して規模を縮小した結果、統合時には1ワールドあたり15000程度のキャラクタが登録されている。
  11. ^ サービス開始のお知らせ”. 『大航海時代 Online』開発チーム Delfin (2016年9月27日). 2016年9月27日閲覧。
  12. ^ a b コーエー人気ゲームに「朝鮮海」 修正を求める声が殺到”. J-CASTニュース (2009年12月16日). 2011年5月19日閲覧。
  13. ^ [1]
  14. ^ [2]
  15. ^ “ネトゲ「大航海時代」で日本海を「朝鮮海」と表記 ユーザーの批判殺到 (1/2ページ)”. MSN産経ニュース. (2010年1月4日). オリジナルの2010年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100107090447/http://sankei.jp.msn.com/life/education/100104/edc1001042223002-n1.htm 
  16. ^ コーエー「朝鮮海」表記修正へ 「古地図使わないものに」”. J-CASTニュース (2010年2月12日). 2011年5月19日閲覧。
  17. ^ “「朝鮮海」表記のオープニングムービー修正へ ネトゲ「大航海時代」”. MSN産経ニュース. (2010年2月12日). オリジナルの2010年2月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100213092709/http://sankei.jp.msn.com/life/education/100212/edc1002120012000-n1.htm 
  18. ^ パンフレット「日本海」”. 外務省. 2011年5月19日閲覧。
  19. ^ チームDelfin(大航海On公式)さんのツイート”. チームDelfin(大航海On公式). 2017年8月31日閲覧。
  20. ^ 宮部みゆきの「ドリームバスター」と「大航海時代 Online」がコラボ”. ITMedia (2006年2月24日). 2011年5月19日閲覧。
  21. ^ 大航海時代 Online、サントリーの飲料水「BINGO BONGO」のゲーム内広告をスタート”. RBB TODAY (2007年3月22日). 2011年5月19日閲覧。
  22. ^ 東大、「オンラインゲームの教育目的利用のための研究」報告会を開催。歴史授業に「大航海時代 Online」を採用した実証実験がスタート”. GAME Watch (2006年8月29日). 2011年5月19日閲覧。






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