ザ・スターリン
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略歴
ザ・スターリン
- 6月6日 - 遠藤ミチロウ、金子あつし、乾純の3人で「THE STALIN」結成。
- 6月26日 - 渋谷のライブハウス「屋根裏」で初ライブを行う。自閉体からの繋がりでトラとして尾形テルヤがベースを弾いた。同時期に自主制作レーベル「ポリティカル」を設立する。
- 8月8日 - ベーシストとして杉山晋太郎が加入。杉山は元々ベースを弾いた事が無かったが、高円寺DOLLで出会った乾・金子の説得により加入した。当時、杉山は楽器も無かった。加入の礼として高円寺ニューバーグでの豪華ディナーが約束されたのであるが、もちろん一日だけの事である。
- 9月5日 - 自主制作ソノシート『電動こけし/肉』をリリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - 金子あつし
- ベース - 遠藤ミチロウ→杉山晋太郎
- ドラムス - 乾純
- 4月7日 - 2枚目の作品としてEP『スターリニズム』リリース。
- 金子に代わり、前座などを務めていたチフスのTAM(タム)がギターとして加入する。
- 9月10日 - 週刊誌『女性自身』において、【変態バンド、スターリン】として初めてスクープされる。
- 10月31日 - 法政大学にてライブ。trashのB面としてレコーディングされた。
- 11月4日 - 関東学院高校にてゲリラ的に乱入ライブを行う。この時ライブ中に遠藤が全裸になった事を警察に通報され、遠藤は公然わいせつ罪で逮捕される。
- 11月7日 - 京都燦燦にてライブ。trashのB面としてレコーディングされた。
- 12月24日 - 初のフルアルバム『trash』リリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - 金子あつし→タム
- ベース - 杉山晋太郎
- ドラムス - 乾純
- 3月13日 - マッド・スターリンとして出演した映画『爆裂都市 BURST CITY』公開。
- 3月24日 - 新宿ロフトにて『爆裂都市』の打ち上げ。この時、アナーキーとの騒動が勃発した。
- 6月24日 - 上馬ガソリンアレイにてライブ。これを最後にドラムスの乾純に代わって小田ヒトシが参加する。
- 7月1日 - アルバム『STOP JAP』、シングル「ロマンチスト」で徳間ジャパンよりメジャーデビューを果たす。
- 8月2日 - 兵庫県民小劇場にてライブ。客として居た神戸ハードコアは、ロボ(MP、ボディスナッチャー等)、ケンジ(後のモブス)、シン(後のモブス、シティインディアン)、ミンミン(後のフリーダム)その他大勢。前座であったフォーク歌手の友部正人へ空き缶を投げつけ野次の嵐であり、スターリンの登場からかなり険悪な雰囲気が漂っていた。この時のライブにおいて、興奮した観客が椅子やエレベーターを破壊。詰まれたPAに鉄パイプを突き刺し暴力と破壊の限りを尽くす。客の多くが鉄パイプ、ビール瓶、金属バット、スラッパー、三段棒等を持参しており、まさに映画『爆裂都市 BURST CITY』そのままであった。観客とミチロウの喧嘩が続く間、演奏だけが延々と続いた。ちなみにこの時の被害額は約120万円。スターリンの関係者が損害賠償を巡り加害者を探しまわっていたという。この出来事を機に神戸では「スターリンに公共施設は貸さない」という市条例が制定されてしまう。また、全国ホール協会のブラックリストに載ってしまい、あらゆるライブ、コンサート会場でライブが困難となる。ライブを円滑に行う為、関係者が行ったのはハードコアパンクスを取り込む事であった。
- 8月25日 - 3枚目のシングル「アレルギー」リリース。A面曲がわずか51秒しかないという、音楽史上でも稀に見る短いシングル曲として話題になる。
- 9月27日 - 前橋ガルシアにてライブ。これを最後にドラムスの小田ヒトシに代わって中田ケイゴが参加する。
- 12月 - 雑誌『音楽専科』に遠藤と明石家さんまの対談が掲載される。かねてより2人が似ていると言われていたため実現した。
- 12月25日 - ボーカルの遠藤による初のエッセイ集『嫌ダッと言っても愛してやるさ!』発売。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - タム
- ベース - 杉山晋太郎
- ドラムス - 乾純→小田ヒトシ→中田ケイゴ
- 2月10日 - マキシシングル「GO GO スターリン」リリース。
- 3月5日、6日 - 千葉ダンシングマザースでライブ。これを最後にギターのタム、ドラムスの中田ケイゴが脱退。名古屋の「OXYDOLL」で活動していたギターの良次雄、ドラムスの中村達也が加入する。
- 4月25日 - 3枚目のアルバム『虫』、4枚目のシングル「NOTHING」リリース。ドラムスには後に火の宮、じゃがたらに参加する中村貞裕が参加した。
- 6月11日 - 明治学院大学にてライブ。これを最後にギターの良次雄、ドラムスの中村達也が脱退する。
- 8月1日 - 遠藤ミチロウ責任編集のソノシート付きマガジン、『ING'O』創刊。ソノシートはTHE WILLARD。
- 9月17日 - 京都大学西部講堂にてライブ。この時のライブは非常階段とのユニット「スター階段」として公演。ドラムスとして乾純、ギターとして尾形テルヤが参加。
- 12月 - ベースの杉山晋太郎が脱退。ギターとしてJUNE-BLEED、ベースとして尾形テルヤが加入し、乾純がドラムスとして再加入する。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - タム→良次雄→JUNE-BLEED
- ベース - 杉山晋太郎→尾形テルヤ
- ドラムス - 中田ケイゴ→中村達也→乾純
- 3月17日 - 清水BOWIEにてライブ。これを最後にギターのJUNE-BLEEDが脱退。代わりに北田昌宏(元INU)がギターとして加入する。
- 4月10日 - 遠藤ミチロウの初ソロ作品でもあるカセットブック『ベトナム伝説』リリース。
- 5月 - 自身の楽曲「Chicken Farm Chicken」で参加したオムニバスアルバム『Welcome to 1984』がアメリカ合衆国でリリースされる。
- 6月3日 - 横浜国立大学にてライブ。これを最後にギターの北田昌宏、ベースの尾形テルヤが脱退。代わりにギターとして元「ALLERGY」の小野昌之が加入。また、ベースにはバンド「チャンス・オペレーション」で活動していたヒゴ・ヒロシがサポートとして参加するようになる。
- 7月1日 - 遠藤のソロシングル「仰げば尊し」が自主レーベルB.Q.レコードよりリリース。
- 11月20日 - アルバム『Fish Inn』リリース。それまでのパンクロックサウンドとは違い、サイケデリックな路線で制作された。
- 12月25日 - 遠藤ミチロウ対談集『バターになりたい』発売。
- 12月29日 - 31日 - 新宿ロフトにてライブ。最終日の遠藤のMCで「スターリンはこれで終わりだ」との解散宣言ともとれる発言がなされた。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - JUNE-BLEED→北田昌宏→小野昌之
- ベース - 尾形テルヤ→ヒゴ・ヒロシ(正式加入ではない)
- ドラムス - 乾純
- 1月15日 - バンド解散。
- 2月1日 - 遠藤のソロシングル『仰げば尊し』が東芝EMIよりリリース。
- 2月21日 - 調布大映撮影所にてラストライブ。
- 3月30日 - 遠藤のソロミニアルバム『THE END』が東芝EMIよりリリース。
- 5月25日 - ラストライブの模様を収録したアルバム『FOR NEVER』、ビデオ『絶賛解散中!!』がリリースされる。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ギター - 小野昌之
- ドラムス - 乾純
- ベース - 肥後宏(正式加入ではない)
- 10月25日 - アルバム『STOP JAP』と『虫』を収録した2枚組の初のベストアルバム『Best sellection』がリリースされる。
- 12月21日 - ビル・ラズウェルプロデュースによるリミックス・アルバム『Fish Inn (リミックス盤)』がリリースされる。
ビデオ・スターリン
- ビデオ・スターリン結成。
- 5月3日 - 新宿ロフトにてデビューライブを行う。
- 6月25日 - 1981年から1985年までのザ・スターリン時代のPVやライブ映像を収録したヒストリー・ビデオ『YOUR ORDER!』リリース。
- 7月25日 - 徳間ジャパンより「GOLD SERIES」として、ザ・スターリンのベストアルバム『BESTESTS!』がリリースされる。
- 9月1日 - 書籍『ビデオスターリンのチャンネル大戦争』(JICC出版)リリース。
- 9月20日 - ファーストビデオ『DEBUT!』リリース。
メンバー
- ボーカル - MICHIRO
- ベース - MAY
- ドラムス - SHOKO
- ギター - KUBOTA
- ギター - SAKAMITSU→脱退
- 4月15日 - 2本目のビデオ『LOVE TERRORIST』リリース。
- 8月4日 - ビデオ・スターリン解散。
- 9月20日 - 唯一のアルバム『-1 (MINUS ONE)』リリース。
スターリン
- スターリン(新生スターリン)結成。
- 1月28日 - 和光大学にてデビューライブを行う。このライブは「スターリンのライブを見てレポート書く」という人文学部の期末試験として企画され、テレビでも報道された。
- 2月25日 - アルバム『JOY』、シングル「包丁とマンジュウ」にてデビュー。
- 7月 - ファーストビデオ『P.』リリース。
- 9月25日 - シングル「勉強ができない」リリース。
- 10月25日 - アルバム『STALIN』リリース。
- 12月21日 - シングル「90'sセンチメンタルおせち」リリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ドラムス - 三原重夫
- ギター - 山盛愛彦
- ベース - 西村雄介
- ギターの山盛が脱退し、代わりにギターとして斉藤律が正式加入する。また、アルバム『殺菌バリケード』制作中にベースの西村が脱退し、サポートメンバーとして安達親生が加入、後に正式メンバーとなる。
- 7月よりベルリンの壁崩壊後の東欧でツアーを実施する。
- 9月25日 - アルバム『殺菌バリケード』、シングル「真夜中のオモチャ箱」リリース。
- 10月25日 - 東欧ツアーを収録した2本目のビデオ『最後の赤い夏』リリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ドラムス - 三原重夫
- ギター - 山盛愛彦→斉藤律
- ベース - 西村雄介→安達親生
- 7月21日 - アルバム『STREET VALUE』、シングル「WILD GHETTO」リリース。
- 12月21日 - ライブ・アルバム『行方不明 〜LIVE TO BE STALIN〜』リリース。
- 11月21日 - アルバム『奇跡の人』、シングル「ライド・オン・タイム」リリース。
- 12月14日 - 原宿ルイードにてライブ。このライブがスターリンとしての最後のライブとなった。
- スターリン(新生スターリン)解散。以降、遠藤はバンドの結成を止め、アコースティックなサウンドを軸にしたソロ活動へと転換することとなる。
解散後
- 8月15日 - 終戦50年忌念イベント「愛と死を見つめて」において、THE STALIN 15という名義で渋谷ON AIR EASTにて一度限りの復活ライブを行う。参加メンバーはTHE NEWS、伊藤秀孝、安達親生、HIROKI(叫ぶ詩人の会)、今井寿 (BUCK-TICK)、平野勇(マリア観音)。
- 12月1日 - 上記イベントのライブ・アルバム『死んだものほど愛してやるさ』リリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ドラムス - 内山朋子、HIROKI、平野勇
- ギター - 青木陽子、伊藤秀孝、今井寿
- ベース - 竹山奈穂子、安達親生
- 12月21日 - 未CD化であったシングル音源を追加し、ベストアルバム『Best sellection』が再リリースされる。
- 1月24日 - 犬神サーカス団、大槻ケンヂ、LOOPUS、パンタ等が参加したトリビュートアルバム『365:A TRIBUTE TO THE STALIN』がリリースされる。
- 2月28日 - 渋谷ON AIR EASTでのトリビュートアルバム発売記念ライブ「THE STALINに捧ぐ」において、21世紀最初で最後のTHE STALIN復活ライブが行われる。参加メンバーは中田ケイゴ、SUZUKI (PULLING TEETH)、KATSUTA(鉄アレイ)。
- 6月30日 - 上記イベントのライブ・ビデオ『吐き気がするほどロマンチックだぜ』リリース。
メンバー
- ボーカル - 遠藤ミチロウ
- ドラムス - 中田ケイゴ
- ギター - SUZUKI
- ベース - KATSUTA
- 1月22日 - ベストアルバム『THE STALIN BEST』リリース。
- 8月 - ライブ写真集『吐き気がするほどロマンチックだぜ』(マガジン・ファイブ)リリース。
- 10月22日 - アルバム『STOP JAP』、『虫』、『FISH INN』が24ビット・デジタルリマスタリングされ紙ジャケットにて再リリース。
- 11月 - DVD付スクラップ集『ザ・スターリン伝説』(マガジン・ファイブ)リリース。
- 12月5日 - 1983年の後楽園ホールでのライブを収録したライブ・アルバム『絶望大快楽 LIVE at 後楽園ホール'83』リリース。
- 2月21日 - 遠藤のデビュー25周年を記念したボックス・セット『飢餓々々帰郷』リリース。遠藤のソロのほかにザ・スターリン、ビデオ・スターリン、新生スターリンの曲、映像も収録されている。
- 10月24日 - アルバム『STOP JAP』のマルチ・トラックからニュー・ミクス収録したアルバム『STOP JAP NAKED』リリース。
- 12月1日 - 遠藤のソロも含めたトリビュートアルバム『ロマンチスト〜THE STALIN・遠藤ミチロウTribute Album〜』、『青鬼赤鬼』がリリースされる。
- 3月14日 - 遠藤のメジャーデビュー30周年記念として、アルバム未収録曲を追加したビデオ・スターリンのアルバム『-1 (MINUS ONE) -LEGACY EDITION-』、1985年2月21日に行われたザ・スターリンの解散ライブを完全収録したアルバム『I was THE STALIN〜絶賛解散中〜完全版』がリリースされる。
- ^ a b c “The Stalin reviews, music, news”. sputnikmusic. Sputnikmusic.com. 2016年8月27日閲覧。
- ^ 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★17ポップティーンのスターリン」『ザ・スターリン伝説』マガジン・ファイブ、2004年11月9日、103頁。ISBN 4434047906。
- ^ 筋肉少女帯の深夜改造計画 1989年11月20日放送分
- ^ a b “藤岡 良次雄、無事に退院しております!”. 『BEATIFIX』公式ブログ. 2020年10月3日閲覧。
- ^ 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★20俺たち金が欲しいですよ。スターリンのレコードがもっと売れてほしい…。」『ザ・スターリン伝説』マガジン・ファイブ、2004年11月9日、120頁。ISBN 4434047906。
- ^ a b アルバム『STOP JAP NAKED』ライナーノーツより
- ^ 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★15いま若者が熱狂する「ザ・スターリン」てナンだ!?」『ザ・スターリン伝説』マガジン・ファイブ、2004年11月9日、97頁。ISBN 4434047906。
- ^ オリコンチャートによる最高順位を参照。
固有名詞の分類
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