音韻組織
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以降の節における説明は東方言を中心に扱い、西方言との差異を補足的に述べることにする。
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音韻組織
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マヤ祖語には以下の音があったと考えられている。 母音には a, e, i, o, u の5つがあり、短母音(V)、長母音(Vː)の対立があった。 現代でも一部の言語は長母音と短母音を区別する。チョル語、ラカンドン語などは6母音の組織を持つ。ユカテコ語やウスパンテコ語など一部の言語には声調が発達している。 マヤ祖語の子音は次の通りである。 両唇音歯茎音硬口蓋音軟口蓋音口蓋垂音声門音 普通 入破音 普通 放出音 普通 放出音 普通 放出音 普通 放出音 普通 閉鎖音 p [p] b' [ɓ] t [t] t' [t'] ty [tʲ] ty' [tʲ'] k [k] k' [k'] q [q] q' [q'] ' [ʔ] 破擦音 tz [ts] tz' [ts’] ch [tʃ] ch' [tʃ’] 摩擦音 s [s] x [ʃ] j [x] h [h] 鼻音 m [m] n [n] nh [ŋ] 流音 l [l]/ r [r] 半母音 y [j] w [w] マヤ語族の特徴として破裂音・破擦音・摩擦音が基本的に無声音のみであり、その一方で破裂音・破擦音には通常の子音と喉頭化子音(放出音)の対立があることがあげられる。唯一の有声音として入破音の bʼ [ɓ]がある。チョル・ツェルタル語群とユカテコ語群、およびポコマム語・ポコムチ語では両唇音に pʼ が加わって p pʼ bʼ の3項対立になっている。 マヤ祖語の *ty, *tyʼ は現存するマヤ諸言語における歯茎音および後部歯茎音の対応関係を説明するために立てられたもので、どのような音だったかは明らかでない。マム語群ではマヤ祖語の*ch, *chʼ がそり舌音に変化し、*tがchに、*rがtに推移した。ワステコ語では歯間摩擦音/θ/や、円唇化した軟口蓋音/kʷ kʷʼ/が発達している。 声門音/ʔ h/は通常の子音として使われるほかに、母音の特徴としてふるまうこともある。マヤ語の語根は典型的にはCVC型の単音節からなるが、カウフマンによると音節の形には CVC, CVːC, CVʔC, CVhC, CVSC(Sは摩擦音/s ʃ x/)があった。
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