音韻的変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 02:21 UTC 版)
母音は ai au が消滅し(e o になる)、また aya → e、ava → o のような変化が起きた。 r̥, l̥ は消滅して通常の母音になった。 閉音節で長母音は短くなった。このため、サンスクリットにはない短い e o が出現した。 サンスクリットにあった3つの歯擦音 ś ṣ s の区別が消滅した。 ḍ, ḍh は母音間で弱化して ḷ, ḷh に変化した。 子音結合は、重子音または同器官的鼻音+子音を除いて大部分が消滅した(隣接する子音への同化・脱落・母音挿入などによる)。 語末子音は大部分が脱落した。 y, w はしばしば j, b に合流した。 パーリ語にはあまり見られないが、時代が進むにつれて母音間の閉鎖音・破擦音が弱化し、無声音の有声化、接近音化、さらには脱落が起きた。マーハーラーシュトリーではこの傾向がいちじるしい。
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