音韻学的過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 19:23 UTC 版)
母音間で/b/は前声門化され、これに子音が続く場合にb音は「声門閉鎖音 + 有声のm」となる。語末の位置において、b音は「声門閉鎖音 + 無声のm」となる。従ってtzeb 〈少女〉は[tseʔm̥]という発音となる。 接辞を加えた結果二重の摩擦音となる場合、片方のみが発音される。従ってxx, ss, nn, jjはそれぞれx [ʃ]、s [s]、n [n]、j [h]という発音とする必要がある。たとえば、ta ssut 〈彼は戻ってくるところだ〉は[ta sut]と発音される。左記以外の二重子音はそのままの形で発音される。たとえば、動詞の構造中や同じ種類の子音が等位接続する音節で現れる語中のtztzやchchなどはそのまま重複して発音される(例: chchan 〈彼はそれを悟る〉 → [tʃ-tʃan])。 s音が接頭辞の一部としてch, ch', xで始まる語根に接続する場合、xに変化する。 x音が接頭辞の一部として語頭や語尾にtzやsがある語根に接続する場合、 sに変化する。
※この「音韻学的過程」の解説は、「ツォツィル語」の解説の一部です。
「音韻学的過程」を含む「ツォツィル語」の記事については、「ツォツィル語」の概要を参照ください。
- 音韻学的過程のページへのリンク