等位接続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:21 UTC 版)
等位接続は、同タイプの構成素間でのみ可能である。下記の例のように、小節は等位接続が可能であり、この事実は小節が構成素を成していることを示唆している。 ( ) a. He considers [Maria wise] and [Jane talented]. ( ) b. She considers [John a tyrant] and [Martin a clown]. 一方、等位接続を構成素テストとして用いることができるか否かには研究者間での意見の相違がある。これは、経験的事実として、構成素を成さない文法単位同士を等位接続できる例が存在するためである。 ( ) Louis gave [a book to Marie yesterday] and [a painting to Barbara the day before].:289 上記の例における to 句は目的語NPではなくVPの付加部であるが、これを含めた等位接続が可能である。このデータを考慮すると、ある文法単位を等位接続できるという事実があっても、関連する等位項同士が構成素を成しているとは限らないということになる。
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