音韻体系の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 06:42 UTC 版)
「東南方言 (朝鮮語)」の記事における「音韻体系の特徴」の解説
地域によって若干の差はあるが、概して単母音は /ㅏ, ㅓ, ㅗ, ㅜ, ㅣ, ㅐ/ の6母音体系である。ソウル方言の /ㅓ/ と /ㅡ/ が /ㅓ/ に合流し、/ㅐ/ と /ㅔ/ が /ㅐ/ に合流している。/ㅓ/ の音声はソウル方言とは異なり、中舌母音 [ə] である。/ㅐ/ はソウル方言の若年層と同じく、[ɛ] と [e] の中間音である。 母音ㅓソウル方言東南方言언어(言語) /어너/ [ɔnɔ] /어너/ [ənə] 은어(隠語) /으너/ [ɯnɔ] 一部の地域では鼻母音を持つ。主に [n],[ŋ] といった鼻音が [i] と結合するときに鼻母音となる。 [aĩda] < 아니다 (違う) 半母音には /j/ と /w/ の2種があるが、出現環境に制約がある。とりわけ /w/ は語頭以外の位置や /ㅏ/ 以外の母音の前ではほとんど現れない。 /사가/ < 사과 (りんご) 子音は、濃音 /ㅆ/ を持たない地域が多い。従って、ソウル方言の「사다」(買う)と「싸다」(包む)は、ともに /사다/ と発音される。
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