有機材料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 17:22 UTC 版)
有機材料として、天然ゴムの他にニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴム、シリコーンゴム(骨格となるシロキサンは無機材料。また通常加硫を行う事は無い(ただし添加剤として硫黄が用いられる事はありうる。)。)、四フッ化エチレンゴム(テフロン)樹脂、麻や綿などの植物繊維、さらには牛革をなめし加工した皮革などが使用される場合もある。(また、石綿(アスベスト)を用いたシールの代替として用いられるようになった"ノンアスベスト"(非石綿繊維、ゴム及び硫黄等の配合剤を混合して圧延したシール素材がノンアスベストと呼称される(その配合については各メーカー・製品ごとに違いがある。)。)も有機材料を含むのでここに含まれうる。) 一般にゴム系の素材は接触面とのなじみが良く施工も容易だが、耐熱性に乏しい上に低温で固化するため使用温度範囲が狭い、高圧に耐えない等の特徴がある。また素材に加硫架橋が存在する場合は流れる流体及び周囲の銅素材による銅害(他にコバルト、マンガン、鉄等でも発生)での劣化に注意する必要がある。 耐薬品性は素材の性質による。
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