塩化アンモニウムとは? わかりやすく解説

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えんか‐アンモニウム〔エンクワ‐〕【塩化アンモニウム】

読み方:えんかあんもにうむ

アンモニア塩酸中和し得られる無色結晶苦み帯びた辛みがあり、によく溶ける天然には火山噴出物中などに存在肥料乾電池製造・めっきなどに使用化学式NH4Cl 塩安。磠砂(ろしゃ)。


塩化アンモニウム

分子式ClH4N
その他の名称塩化アンモニウム、Ammonium chloride
体系名:アンモニウムクロリド


塩化アンモニウム

通常塩安塩化アンモニウとも呼ばれている。膨張剤一種で、炭酸水素ナトリウム(重曹)と併用して用いられる事が多い。  

塩化アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 10:12 UTC 版)

塩化アンモニウム
識別情報
CAS登録番号 12125-02-9 
EC番号 235-186-4
RTECS番号 BP4550000
特性
化学式 NH4Cl
モル質量 53.49 g/mol
外観 白色結晶
密度 1.5274 g/cm3
融点

338 °C, 611 K, 640 °F (分解)

への溶解度 29.7 g/100 mL (0 ℃)
37.2 g/100 mL (20 ℃)
77.3 g/100 mL (100 ℃)
アルコールへの溶解度 0.6 g/100 mL (19 ℃)
酸解離定数 pKa 9.245
屈折率 (nD) 1.642
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −314.55 kJ/mol[1]
標準モルエントロピー So 94.85 J K−1 mol−1 [1]
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1051
EU分類 有害(Xn)
刺激性(Xi)
EU Index 017-014-00-8
NFPA 704
0
1
0
Rフレーズ R22, R36
Sフレーズ (S2), S22
半数致死量 LD50 1650 mg/kg, 経口(ラット)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化アンモニウム(えんかアンモニウム、ammonium chloride)は、化学式 NH4Cl、式量 53.50 [2]。別名塩安(えんあん、Muriate)[2]。工業薬品JIS K1441-86、試薬JIS K8116-92、食品添加物[2]

古代ラテン語名のSal Ammoniacアモンの塩)とも呼ばれるが、これはかつてエジプトアモン神殿の近くから産出したことにちなむ。この名は、アンモニアの語源ともなった。

特徴

無臭で、無色の[2]結晶または白色粉末。舐めると塩味がする[2]。335 ℃(635℉)で分解昇華し[2]、アンモニアと塩化水素に解離する。結晶は立方晶系であり、低温では塩化セシウム型構造、184.3 ℃以上の高温では塩化ナトリウム型構造が安定となる[3]。低温型の格子定数はa=3.866Å比重は1.53[2]。高い吸湿性を持つ[2]

水溶液はほとんど中性もしくは微酸性で、味は苦い。水溶液中のアンモニウムイオンの酸解離定数pKa=9.25である。


塩化アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)

現像」の記事における「塩化アンモニウム」の解説

昔から迅速定着液主薬として使用されてきた。一般に膨張剤一つして売られており入手しやすい。

※この「塩化アンモニウム」の解説は、「現像」の解説の一部です。
「塩化アンモニウム」を含む「現像」の記事については、「現像」の概要を参照ください。

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