力価とは? わかりやすく解説

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力価

英訳・(英)同義/類義語:titer

抗体ウイルスの感染能力など目安として便宜上つけられている相対的な数値

タイター

同義/類義語:力価
英訳・(英)同義/類義語:titer

一般的には、ある性質活性着目して標準物質比較した結果得られた、性質活性比較強さを表す便宜的な数値

力価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:39 UTC 版)

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力価(りきか、: titer: titre)は、生物学における濃度活性)の測定法の1つである。

概要

力価は、生物学における検体の、濃度活性)の測定法の1つである。[1][2][3]

力価試験は、段階希釈と、陽性/陰性評価を組み合わせることで、濃度測定を行う手法である。即ち、検体の希釈系列を作り、 陽性/陰性評価が陽性となる限界の希釈度(最も濃度が低く、即ち希釈係数が最も高い)を以て、力価とする。[4] タンパク質や酵素の場合の比活性に相当する概念である。力価の例としては、ウイルス価、抗体価 (抗体価は、抗体結合価とは異なる概念)がある。

たとえば、最初の8段階の2倍希釈で陽性の測定値は、1:256の力価となる。(i.e., 2−8) [5]

力価の例

ウイルス価

ウイルスの力価(ウイルス価、viral titer) は、検体中(ウイルスが含まれる液体)中のウイルスが細胞に感染出来るような最低濃度(最高の希釈倍率)である。

例えば、以下のような手順で測定される。

  • 希釈:検体の段階希釈系列を作る。
  • 感染:希釈液それぞれを、対象となるウイルスに感受性(そのウイルスが感染することができる)を持つ細胞等に感染させる。
  • 評価:希釈液それぞれが、感染しているかを確認する。

ウイルスの力価は、感染させる細胞等の種類や、評価方法に依存する。 最近ではPCR法等によりウイルス濃度そのものにより近いものを測定できるが、 力価には、感染させる細胞や評価方法との相性も影響するため、必ずしも他の定量法と同じとはならず、同じ力価であっても、方法によって大小が異なりえる。

参考文献

  1. ^ Michael G. Kaplitt; Arthur D. Loewy (1 August 1995). Viral vectors: gene therapy and neuroscience applications. Academic Press. p. 304. ISBN 978-0-12-397570-6. http://books.google.com/books?id=bKqy7YvJpoIC&pg=PA304 2012年3月18日閲覧。 
  2. ^ 大島 泰郎 ,他; 『生化学辞典』東京化学同人; 第4版 (2007年12月10日) 1429頁; ISBN 978-4-8079-0670-3
  3. ^ 日本薬局方第14版[1]20. 抗生物質の微生物学的力価試験法[2]
  4. ^ Morag Crichton Timbury (1994). Notes on medical virology. Churchill Livingstone. p. 27. ISBN 978-0-443-04872-2. http://books.google.com/books?id=4ZNrAAAAMAAJ 2012年3月18日閲覧。 
  5. ^ Harold E. Fox; Jessica Bienstock (21 December 2010). The Johns Hopkins Manual of Gynecology and Obstetrics. Lippincott Williams & Wilkins. p. 226. ISBN 978-1-60547-433-5. http://books.google.com/books?id=4Sg5sXyiBvkC&pg=PR226 2012年3月18日閲覧。 

関連項目


力価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 21:00 UTC 版)

濃度」の記事における「力価」の解説

溶液濃度を表す単位として、力価 (タイター) というものが用いられることとなる。これは化学において主にmmol/Lの単位が主に慣習として用いられることから使用される単位である。 力価の単位は、それらと同じよう単位体積あたりの質量であるが、基準となる試薬とちょう反応しあうだけの試薬重量を示す。 簡単のため、次の例を用いる。 例、基準として5 mg水酸化ナトリウム試薬がある。これを塩酸溶液1 mL中和したとする。 このとき、塩酸水溶液1 mLには5 mg水酸化ナトリウム中和する力があると考えることができる。このことから、力価は基準となる水酸化ナトリウム試薬5 mg1 mL中和する塩酸濃度考えることができ、塩酸濃度水酸化ナトリウム力価5 mg/mLと表すことができる。 力価はグラム当量関係するため、規定度容易に換算することができる。二つを表す式を比較すると、力価=mg/mL 規定度=mg/mL×グラム当量 であり、すなわち 力価=規定度×グラム当量 である。 定量分析などにおいては、力価を正確に測定するため、いくつかの基準試薬シュウ酸など)から何回かの滴定行い決定する

※この「力価」の解説は、「濃度」の解説の一部です。
「力価」を含む「濃度」の記事については、「濃度」の概要を参照ください。

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