出石焼とは? わかりやすく解説

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いずし‐やき〔いづし‐〕【石焼】

読み方:いずしやき

兵庫県豊岡市出石地区生産される陶磁器江戸中期始まり有田(ありた)風の白磁染め付けなどが多い。


出石焼

【工芸品名】
出石焼
【よみがな】
いずしやき
【工芸品の分類】
陶磁器
【主な製品】
花器茶器
【歴史】
江戸時代中期地元大量白磁原石発見されたことから、藩主援助を受け今の佐賀県有田町陶工招いて出石城下町磁器作りをしたのが始まりとされています。その後窯元の数が増えていき、産地形成するようになりました
【主要製造地域】
兵庫県
【指定年月日】
昭和55年3月3日
【特徴】
磁器産地の中で、唯一純白」を誇る白磁産地です。また、その美しさ引き立てる彫刻技術は、とても高度なものです。絹の肌を思わせる出石焼は清楚な風情持ち優雅気品あふれてます。

出石焼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/16 00:06 UTC 版)

出石蕎麦に使用した出石焼
出石焼の販売店(出石

出石焼(いずしやき)は、兵庫県豊岡市出石町一帯で焼かれる磁器出石白磁ともいう。

歴史

始まりは諸説あるが、1784年(天明4年)伊豆屋弥左衛門が出石郡細見村に土焼の窯を築いたことが始まりとする説が史料の信憑性の高さから、一番有力とされている。しかし、寛政初年頃には経営が行き詰まり、1793年(寛政5年)肥前の石焼職人兵左衛門が伊豆屋窯に立ち寄り、磁器の焼成を試みて成功したことがきっかけとなり、陶器から需要度の高かった磁器に転じたとされる。[1]

概要

国内でも珍しい白磁を中心とした焼き物である。透き通るように白い磁肌に、浮き彫りや透かし彫りによる精緻な紋様が際だつ。

出石藩において、江戸時代中期に大量の白磁の鉱脈が発見された。それにより、出石焼磁器が1801年(享和元年)の藩窯開設以降、本格的に生産されるようになった。白磁を特産物とするため伊万里焼の陶工を招聘し、伊万里焼に倣った染付、赤絵などの色物磁器の生産したことが始まりとされる。やがて生産が盛んになって窯元が増え、産地を形成するようになった。これは現在の出石焼に対して古出石焼と呼ばれているもので、最盛期は天保年間とされる。しかし盛衰を繰り返しつつ明治初期に完全に衰退する。その後、明治9年(1876年)に桜井勉らが設立した盈進社が伊万里焼の陶匠柴田善平や友田九渓を指導者として招き、出石焼の品質改良に成功する。この出石白磁を各地の博覧会に出品することで出石焼の名声も高まり、明治37年(1904年)開催のセントルイス万国博覧会では金賞を受賞している。

昭和55年(1980年)3月に経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されている[2]

主な作家

  • 四代目 永澤永信

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 『出石の磁器、純白から広がる無限の世界』兵庫陶芸美術館、2009年、7頁。 
  2. ^ 兵庫県/兵庫県の伝統的工芸品の紹介(2015年11月7日閲覧)

関連項目

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