カルツォーネとは? わかりやすく解説

カルツォーネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 05:09 UTC 版)

カルツォーネ

カルツォーネ: calzone、「ストッキング」または「ズボン」の意味[1])は、イタリアターンオーバー(両面焼きペイストリー)である。ピザと同様の材料で作られ[2]、三日月型に折りたたんで調理する。カルツォーネのフィリングトマトモッツァレッラが定番であり、他に一般的なピザのトッピングの材料も使われる。

発音

イタリア語のcalzoneイタリア語発音: [kalˈtsoːne]という3つの音節に分けられる。英語の発音は大きく変化し、イギリスでは英語発音: [kælˈtsoʊni](カルツォーニ)または/kælˈzoʊni/(カルゾーニ)、アメリカでは英語発音: [kælˈzoʊni](カルゾーニ)、/kælˈzoʊneɪ/(カルゾーネイ)、または/kælˈzoʊn/(カルゾーン)である。

各地域のカルツォーネ

ほうれん草とベーコンとチーズのカルツォーネ

イタリアのカウンター形式の小さな食堂や街頭の屋台では、立ったまま、あるいは歩きながら食べやすいように[要出典]サンドイッチ大のカルツォーネが販売されている。マルケ州では、小さなクッキー程の大きさの甘いカルツォーネが名物である[要出典]プッリャ州の揚げたカルツォーネは、フィリングがトマトとモッツァレッラチーズであり、パンツェロッティ (panzarottiと呼ばれる。

カルツォーネには、"cuddiruni"や"cudduruni"と呼ばれるシチリアのピザとの関連が見受けられる。cuddiruni(cudduruni)のフィリングはタマネギジャガイモブロッコリーといった野菜、アンチョビオリーブ、チーズ、モルタデッラであり、延ばしたピザ生地でフィリングを折り包んで縁を編み込んだ後に揚げる。

アメリカ合衆国のカルツォーネ

アメリカ合衆国では、カルツォーネはピザ生地で作り、チーズ、ハムサラミ、野菜等様々なフィリングを詰める。チーズは通常モッツァレッラチーズ、リコッタであるがパルメザンプロヴォローネ(または地域の代用チーズ)も使われる。通常はディップにマリナーラソースを添えて、またはニンニクパセリ入りのオリーブ・オイルをかけて供される。生地を折り畳み縁を閉じ、塩味をつけてオーブンで焼く。

カルツォーネはストロンボリと類似しているが、別の伝統を持つ料理である。これら主要な相違は材料であると、一般に誤解されている[要出典]。実際は材料はシェフの裁量である。ストロンボリのほとんどはロール状に巻かれるが、カルツォーネのように調理されるストロンボリもある。唯一の相違はカルツォーネがソースを別に添えて供されるが、ストロンボリは折り畳んだ生地の中にソース入りで供されることである[要出典]

コネチカット州ミドルタウンでは、スカッチャータ (scacciataがレストランのメニューにある。カルツォーネと似ているが、フィリングはブロッコリー、ホウレンソウ、ジャガイモ、タマネギで、ソーセージ入りの場合もある。スカッチャータはミドルタウン北部のシチリア移民の家庭で、かつては定番として調理されていた[要出典]

イギリスのカルツォーネ

スコットランドケバブ店で人気の料理となったカルツォーネの具は、ドネルケバブ、チキンティッカ、串焼きケバブ、または全部であり、香辛料の効いたタマネギ(通常パーパド付き)を添えて供される。客の目の前で小量のウイスキーをフランベして供することで知られている[要出典]

アルゼンチンのカルツォーネ

アルゼンチンは、19世紀に660万人のヨーロッパ人を移民として受け入れ、そのうち60%は主にイタリア人だったと推定されている。イタリアからの移民は、アルゼンチンの食文化に多大な影響を与えてきた。

アルゼンチンのカルツォーネは、一般的に大きなサイズのピザ生地を焼き上げたものである。フィリングはソーセージ、チーズ、野菜、肉、キノコハート・オブ・パームなど様々である。アルゼンチンは畜産が盛んな国であるため、特に肉類のフィリングが充実している。

ハムとモッツァレラチーズのカルツォーネが定番であり、トマトや赤ピーマンが入っている場合もある。ほうれん草のホワイトソース添えも。 カラブリアのカルツォーネやカプリッセなど、イタリアの伝統に基づいた品種があります。 カラブレッサにはモッツァレラ、サラミ、赤ピーマンが入っています。 そして、モッツァレラ、トマト、フレッシュバジルカプリッセ。 モッツァレラチーズやサルサゴルフ (マヨネーズ、ケチャップ、マスタードをひとつまみ混ぜたときのような典型的なアルゼンチンのソース) を添えたパームハートのカルツォーネなどの地元の品種もあり、ハムや赤ピーマンが含まれる場合もあります。

アルゼンチンのカルツォーネは、家で食べる典型的な宅配料理です。 そのため、その大きさのために街中で見つけるのは難しいかもしれません。

脚注

3. https://cocinerosargentinos.com/pizzas/calzones-variados

関連項目


カルツォーネ(Calzone)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:20 UTC 版)

ピザ」の記事における「カルツォーネ(Calzone)」の解説

円形ピザ二つ折り半月形にして焼いたもの、または揚げたもの。半球状膨らむ。ローマ以北では焼き上げたものを指す事が多くナポリ南部では油で揚げたものを指す事が多い。そのため北部では揚げたものはあえてPizza frittaと呼び南部では焼いたものはcalzone al forno(窯焼カルツォーネ)と呼んで区別するイタリアWikipediaでは揚げたものをCalzoneとし、他にCalzone al fornoとPizza frittaの項目を別に設けている。

※この「カルツォーネ(Calzone)」の解説は、「ピザ」の解説の一部です。
「カルツォーネ(Calzone)」を含む「ピザ」の記事については、「ピザ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「カルツォーネ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「カルツォーネ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カルツォーネ」の関連用語

カルツォーネのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カルツォーネのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカルツォーネ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのピザ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS