ウラン資源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 14:43 UTC 版)
ウランは地球上の地殻や海水中に広く分布しており銀の40倍、スズと同量が存在すると推定されている。その内確認可採埋蔵量は547万トンと推定されている(資源エネルギー庁の試算、2007年時点でU3O8キロあたり130米ドルの採掘コストで。2007年度のウランの世界需要は約7万トン、2010年度のウランの平均スポット価格は44ドルであった)。 主要なウラン資源国は、埋蔵量の多い順にオーストラリア、カザフスタン、カナダ、南アフリカ、アメリカ合衆国などである。なお、採掘可能な埋蔵量が推定400万トンの朝鮮民主主義人民共和国(韓国統一省、日本原子力産業会議)が確認埋蔵量のナンバーワンのオーストラリアを上回る可能性がある。日本でも岡山県・鳥取県の人形峠鉱床や、岐阜県土岐市の東濃鉱床が発見されたが、資源量過少により開発されなかった。日本国内の原子力発電所で用いるウランは全量が日本国外から輸入されている。また日本の資本による海外のウラン鉱山開発も行われている。その中で最も埋蔵量があるオーストラリアの試掘権がエネルギー需要の高まりで激しい争奪戦になっている。 ウラン(イエローケーキ)の価格は1980年には$32.90米ドルであったが90年には$12.55米ドル、2001年には$7.92米ドルまで下落した。その後上昇に転じ2010年には加重平均価格は$44米ドルとなっており先物は50米ドルで取引されている。
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