シリコンサイクル
シリコンサイクルとは、半導体産業において見られる、約4年の周期を持つ景気循環のことである。
技術革新のスピードが早い半導体産業では、設備投資や在庫管理のタイミングの調整が難しいとされており、製品の世代が変わる時期に、需給と供給のバランスが崩れやすい。好景気には大量に発注が集中して供給が不足するが、不景気には需要が急減して供給過剰となる。
半導体業界における受給の状況を測る指標としては「BBレシオ」(BB ratio)と呼ばれるものがあり、シリコンサイクルの目安として使われる。BBレシオは、主に半導体製造装置業界における出荷額に対する受注額の割合を表している。月次の額では変動が大きいため、業界全体の3カ月平均の受注額を、同期間の出荷額で割って求めることが多い。
以前は、シリコンサイクルに業績が大きく影響を受ける半導体企業が多かったが、最近ではできるだけ落差を抑えるよう各社がさまざまな取り組みを行っている。
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