イサイ・シューアとは? わかりやすく解説

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イサイ・シューア

(issai schur から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 15:38 UTC 版)

イサイ・シューア
人物情報
生誕 (1875-01-10) 1875年1月10日
ロシア帝国 モギリョフ県モギリョフ
(現: ベラルーシ マヒリョウ
死没 1941年1月10日(1941-01-10)(66歳)
イスラエルテルアヴィヴ
学問
研究分野 数学
学位 博士
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イサイ・シューア[1]英語: Issaj Schur, Issai Schur, ヘブライ語: יִשַׁי שׁוּרYiššáy Šūr, ロシア語: Иса́й "Шая" Мо́вшевич Шур, 1875年1月10日 – 1941年1月10日)は、ドイツイスラエルの地で活動したユダヤ系数学者

経歴

ロシア帝国ポーランドモギリョフ県モギリョフ(同地は現ベラルーシマヒリョウ)でユダヤ系ドイツ人の子として生まれた[2]。父・モーセ・シューア(Moses Schur)はビジネスマンであった。1888年、13歳の時から結婚した姉の住むラトビアに兄弟と共に移った。1894年、フンボルト大学ベルリンに入学し、数学物理を学んだ。1901年行列群に関する学位論文を提出して博士号を取得。1903年講師となり、ボン滞在を経て、1919年教授に昇進した。

1935年、彼はユダヤ人として教職を追われ、1938年には親ナチ数学者ビーベルバッハの煽動によってプロイセン学士院から追放された。このため1939年パレスチナへ移住し、貧困と屈辱を忍びつつ晩年を送った。彼は66歳の誕生日にテルアヴィヴで死去した。

研究内容・業績

フロベニウスに師事し、(最も関係深い対象として)群の表現について取り組んだが組合せ論数論英語版にも、あるいは理論物理学にまでも手掛けた。今日おそらくシューアの業績として最もよく知られたものは、シューア分解の存在に関することと、群表現論に関するシューアの補題であろう。

リヒャルト・バウアー、ベルンハルト・ノイマン、ハインツ・プリューファー、リヒャルト・ラードなどの弟子がいる。シューアの講義は学生たちに非常に人気であった[3]。1929年、ソヴィエト連邦科学アカデミーの外国人客員として選出された[4]

出版に際してシューアは、"I. Schur" と "J. Schur" の両方を著者名に用いており(後者は特に Journal für die reine und angewandte Mathematik で用いている)、これはしばしば混乱を招く[5]

関連項目

著作

参考文献

外部リンク

注釈

  1. ^ ヘブライ語での発音は「イッシャイ・シュール」。
  2. ^ ラトビア育ったが、自分自身をユダヤ人というよりはむしろドイツ人と考えていた。このため、1934年に英米の大学に招かれた時もドイツからの出国を拒んだ。
  3. ^ Biography of Walter Ledermann
  4. ^ Schur I. - General info at www.ras.ru
  5. ^ Ledermann, W. (1983). “Issai Schur and his school in Berlin”. Bull. London Math. Soc. 15 (2): 97–106. doi:10.1112/blms/15.2.97. 




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