cotton candyとは? わかりやすく解説

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綿菓子

(cotton candy から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/09 00:04 UTC 版)

綿菓子機と綿菓子
綿菓子を作るところをじっと見つめる子供(ポルトガルにて)

綿菓子(わたがし)あるいは綿飴(わたあめ)とは、溶融した砂糖を、回転する装置からごく細い糸状に噴出させたものを集め、綿状にした菓子である。電気飴とも。英語ではcotton candy(コットンキャンディ)と言い、アメリカ起源の菓子である。

西日本ではおもに「綿菓子(わたがし)」と呼ばれ、東日本では「綿飴(わたあめ)」と呼ばれることが多い。

概要

作る様子が視覚的に印象が強く、周囲に独特の甘い香りが漂い、口に含めばふわふわとした、非日常的な食感で、子供の味覚でも分かりやすい単純な甘さの菓子なので、子供に人気がある。

水溶質である砂糖が微細な繊維状になったものなので、熱や湿気に弱く、むき出しで時間が経つと溶けたり固まって姿や食感が変化するので、通常、作りたてを提供する。あるいは湿気をふせぐビニール袋に詰めて(形がつぶれないようにパンパンに膨らました状態で)販売される。

発祥地のアメリカでは、移動遊園地、サーカス、テーマパーク、祭り(フェスティバル)たとえばカーニバル、州祭(en:State fair)、スポーツイベントなどで綿菓子売りが販売している。アメリカではスーパーマーケットやコンビニが通常の商品として袋詰で販売していることもある。日本では縁日や祭りなどで屋台で売られている。

大さじ1杯の砂糖で数人分の綿菓子ができるので、(製造販売する人、露天商などにとって)利潤が大きい[1]。

歴史

1897年に世界最初の電動綿菓子製造機を製作したのは、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルの菓子製造業者であるジョン・C・ウォートン (John C. Wharton) と、発明家としても活動していた歯科医師のウィリアム・モリソン(英語版)である。1904年のセントルイス世界博覧会において、“Fairy Floss” の名で出展されたこの商品は、一箱25セントで6万8655箱も売れたという[2]。

日本における歴史

日本では、明治時代後半~大正時代に広まった。米国から持ち込まれるとたちまち人気に火がつき、綿菓子製造機は瞬く間に全国各地へ広まった[3]。日本では「電気飴」と呼ばれた時期もあり、画家谷内六郎が「電気飴」(1950年《昭和25》)という作品を描いている。森茉莉の『贅沢貧乏』(1960年《昭和35》)にも「電気飴のやうな泡を子供が競って貰ひに来る」とある[4]。

戦前には、カルメ焼きとともに、子供の人気をさらった[1]。

1940年(昭和15)に公開された『Children of Japan』(Erpi Classroom Films Inc) という映像で、花見の出店で綿菓子を購入している場面が確認できる。

[注釈 1]

近年では、テレビキャラクターなどが描かれた袋に入れた綿菓子や、透明の袋に入れたりPET容器に入れたカラフルな綿菓子も売られている。色付きの綿菓子(白とピンクを透明袋に入れたもの)は昭和時代からあったものの、味付きの綿菓子は1993年頃に鹿児島県の屋台で「フルーツ綿菓子」として販売されたのがキッカケとなり、全国に広がったとされている。

近年では[いつ?] 、アメリカ風に"コットンキャンディ"と呼ぶこともある。複数の色で作られた綿菓子を"レインボーわたあめ"と呼ぶこともある。

製法

綿菓子機

綿菓子は、綿菓子機(あるいは綿飴機)と呼ばれる専用の機械によって作られる。

業務用綿菓子機の構造

綿菓子機は加熱機構を持った回転釜と、その周囲を取り囲む"受け皿"から構成されている。加熱は電気によるものが多いが、ガス式のものもある。回転釜の側面には外側に通じる非常に小さな孔がいくつか開けられている。

作り方

回転釜に砂糖を入れて加熱しつつ電気モータで高速回転させて、溶融した砂糖を遠心力で吹き飛ばし、すぐに空気中で冷えて糸状に固まった砂糖を割り箸などを用いて回収し、適度な大きさにまとめる。

回転釜の中に入れる砂糖としては、ザラメを用いることが多い。その理由は、孔の目詰まりを起こしにくい、融点が低い、加熱しても炭化しにくいためである。本来白いものだが、砕いた飴などを入れてピンク色などに着色し、屋台等では複数色売られることも一般的になった。現在では、専用の色付ザラメや味付きザラメも市販されている。

客の注文を受けてから作り、"出来たて"を手渡しする場合もある。空気で膨らませたポリエチレン袋に入れて"作り置き"にした状態で販売される場合もある。


綿菓子機

業務用綿菓子機の価格は20万円台の後半[5]から、数万円程度のものまである。

玩具の綿菓子機なら1万円以下で、ネット通販(アマゾン、楽天など)で販売されており、それを使えば家庭でも作れる。

綿菓子機の自作

近年盛んに行われている科学実験において、綿菓子機の自作が人気テーマの一つとなっている。穴をあけた缶をモーターで回転させ、下部からアルコールランプなどで加熱する。

ただし、実験は火を使うため操作は慎重に行うべきであり、受け皿にアルコールの蒸気が充満し引火した事例が報告されている。また、加熱により缶の内側のコーティングが焼け、有害物質を出すのではないかとする指摘もある。ただし、缶の内側のコーティングをはがすには濃硫酸を必要とし、作業には危険が伴う。また、コーティングは1マイクロメートル以下の厚さであり有害物質が出たとしても極々微量しか出ないのでわざわざ落とす必要性はないともいわれる。

ギャラリー

比喩

アメリカでは、耳あたりは良いものの記憶に残らない発言者への皮肉や喩えとして「コットンキャンディー」を用いることがある[6]。

脚注

  1. ↑ ところで、江戸時代の『洒落本・中洲雀』(1777年)に「商人居並て通りせまく、煮売、煮肴、綿飴……の立売」という、言葉は、確認できるが、ここで言う"綿飴"が現代人が言う綿菓子である可能性はほぼ無い。世界最初の電動綿菓子製造機が製作されたのは1897年のことだからである。

出典

  1. 1 2 「綿菓子」『日本大百科全書』。コトバンクより2026年3月1日閲覧。
  2. ↑ “Who invented cotton candy?”. The Straight Dope (2000年2月7日). 2006年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年12月24日閲覧。
  3. ↑ 「わたあめ、実は日本生まれではなかった 発祥はいつどこで?」(Japaaan 2017年8月2日)
  4. ↑ 「電気飴」『精選版 日本国語大辞典』。コトバンクより2004年10月6日閲覧。
  5. ↑ “業務用綿菓子機の一覧”. 2026年2月1日閲覧。
  6. ↑ “米民主党のエイミー・クロブシャー上院議員、2020年大統領選出馬を表明”. BBC (2019年2月11日). 2019年8月24日閲覧。

関連項目

外部リンク




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