aBRTとは? わかりやすく解説

アイオン (LRT)

(aBRT から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 07:19 UTC 版)

アイオン
Ion
基本情報
カナダ
所在地 オンタリオ州ウォータールー地域
種類 LRT
バス・ラピッド・トランジット
起点 コネストガモール
終点 エインズリーターミナル
駅数 19 (予定)
開業 2019年6月21日 (7月1日まで無料)
所有者 ウォータールー地域
運営者 グランド・リバー交通局、Keolis
使用車両 ボンバルディアFlexity Freedom
路線諸元
路線距離 36 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
最高速度 70 km/h(専用軌道区間)
路線図
テンプレートを表示
Ion LRT
 Phase 1
開業
 
コネストガ
コネストガ・パークウェイ
Waterloo Spur
ノースフィールド
管理施設
リサーチアンドテクノロジー
ウォータールー大学
ローリエ-ウォータールー公園
ローレル川
Waterloo Spur
ウォータールー・パブリック・スクエア
ウィリス通り
アレン
ウォータールー
キッチナー
border
グランドリバー病院
GEXR main line
中央駅-イノベーション地区
VIA鉄道GOトランジットキッチナー線
キッチナー市庁
ビクトリア
チャールズ通り駅
フレデリック
クイーン
キッチナー・マーケット
ボーデン
ミル
CN鉄道
コネストガ・パークウェイ
CN鉄道
ブロックライン
フェアウェイ
aBRT to ケンブリッジ
 Phase 2
計画中
 
フェアウェイ
CP鉄道
8号線
グランド川
スポーツワールド
401号線
スピード川
プレストン電停
ヘスピラー/イーグル
ケンブリッジセンター
カンアメラパークウェイ
デルタ
エインズリーストリートターミナル

アイオン英語: Ion)は、カナダオンタリオ州ウォータールー地域グランド・リバー交通局により運行中のライトレール(LRT)、バス・ラピッド・トランジット(BRT)である。建設工事は2014年に開始されており、2019年6月21日に開業した。LRT路線ながらも貨物列車の運行も行われる特殊な路線である。

ウォータールー大学駅とフレキシティー・フリーダム
ローリエ-ウォータールー公園駅
リサーチアンドテクノロジー駅
車両基地・整備場

概要

2009年環境アセスメントキッチナーウォータールーを結ぶLRTと、ケンブリッジへのBRTを含む計画を提案。地域議会が賛成多数で可決され、オンタリオ州連邦政府への財政支援の要請を開始した。その後2011年に第1フェーズの予算案が地域議会で可決。2014年に建設が開始されている。

名前

IONと言う名は3年間にかけ住民から意見を4,000以上収集し、住民から好まれたものとし有識者で決定。電荷を帯びた原子であるイオン、そしてギリシャ語のIónは移動を意味する[1]語感も含む。また直結するiXpressやグランドリバー交通局路線ともつながる語感があるとされている。ウォータールー地域と同様にスマートで未来志向、常に前進し、最先端な交通システムと言う印象を持つ。

歴史

  • 2004年 - ウォータールー地域が、LRT路線の建設により低予算で地域の成長を支える公共交通網の大幅な改善策の可能性について検討を開始。この環境アセスメントは3つのフェーズから成る。
    • 2006年7月 - 道路の拡張、既存の交通網の改善、LRT建設等の選択肢のうちから戦略を決定(第1フェーズ)。
    • 2007年2月 - ルート設計(独立路線、道路内、道路外)と技術要件を決定。環境アセスメントではLRT、BRT、モノレール地下鉄など10種類を検討した。LRTとBRTが地域成長管理戦略に照らし最適と決定(第2フェーズ・第1ステップ)。
    • 2008年 - LRT 7箇所のルート設計と技術要件を絞り込む(第2フェーズ・第2ステップ)。
    • 2008年6月 - LRTルート全体設計の提案実施(第2フェーズ・第3ステップ)。
    • 2009年6月 - LRT路線の総合実行計画設計の完了予定だった(第3フェーズ)。
  • 2008年6月 - オンタリオ州政府は早期実現に向けて新しい交通プロジェクトアセスメント計画を発表。
  • 2008年8月 - ウォータールー地域はオンタリオ州環境省に対し、新計画に移行すると連絡。
  • 2009年6月24日 - 地域議会はこの計画を承認、ウォータールー地域はこの総予算7億9000万ドルの計画に対し、州政府と連邦政府に対し財政支援を申請し討議。この際LRTが新交通システムに最善の選択であると絞り込まれた。
  • 2010年 -州政府と連邦政府からの財政支援は、オンタリオ州から3億ドル、連邦政府から2億6500万ドル(または総費用の1/3まで)と発表された。
  • 2013年6月10日 - Waterloo Region Recordは、メトロリンクスボンバルディア・トランスポーテーションとの契約に参加する形で、14両の車両(フレキシティー・フリーダム)の購入(必要であればさらに14両追加購入可能)を最終決定したと報じた[2]
  • 2014年8月 - 建設開始
  • 2016年末 - 建設は保守施設、地下電化工事を含め90%終了[3]
  • 2017年 - 2017年開業予定が延期。ボンバルディア・トランスポーテーションは検査用のLRV車両を納入[4]。この時期、自治体は第1区間開業を2018年初頭と発表[5]。第2区間は2011に決定していたものの、最終計画決定は2017年中頃にずれ込んだ[6][7]
  • 2019年6月21日 - 開業 (第1区間)、7月1日まで無料

駅一覧

地域議会で承認されたルートは、道路上と道路外の組み合わせとなっている[8]

駅名 営業キロ 接続路線、施設 所在地
コネストガ駅 0.0 コネストガモール(en:Conestoga Mall) ウォータールー
ノースフィールド駅 en:Waterloo Central Railway
リサーチアンドテクノロジー駅 R&T 公園
ウォータールー大学駅 ウォータールー大学
ローリエ-ウォータールー公園駅 ウィルフリッド・ローリエ大学、ウォータールー公園
ウォータールー・パブリック・スクエア駅[9]  
ウィリス通り駅[9]  
アレン駅  
グランドリバー病院駅 グランドリバー病院 キッチナー
キッチナー中央駅[10] キッチナー駅(VIA鉄道GOトランジットキッチナー線)、en:Goderich–Exeter Railwayウォータールー大学薬学部
キッチナー市庁舎駅[9] キッチナー市庁、ウィルフリッド・ローリエ大学社会学部
ビクトリア公園駅[9] (en:Charles St. Transit Terminal)、ビクトリア公園
フレデリック駅[9]  
クィーン駅[9]  
キッチナー・マーケット駅  
ボーデン駅  
ミル駅  
ブロックライン駅  
フェアウェイ駅 19.0

延伸計画区間

駅名 営業キロ 接続路線、施設 所在地
フェアビューパーク駅 フェアビューパークモール(en:Fairview Park Mall) キッチナー
スポーツワールド駅(予定) コストコ キッチナー
プレストン駅(予定) ケンブリッジ
ヘスピラー/イーグル駅(予定) ケンブリッジ
ケンブリッジセンター駅(予定) ケンブリッジセンター (en:Cambridge Center) ケンブリッジ
カンアメラパークウェイ駅(予定) ケンブリッジ
デルタ駅(予定) GOトランジットミルトン線ケンブリッジ駅(予定) ケンブリッジ
エインズリーストリートターミナル駅(予定) 37 (en:Ainslie St. Transit Terminal) ケンブリッジ

運行

5時から深夜1時まででラッシュ時は8分間隔、日中は10分 - 15分間隔での運行となる。また、午前1時 - 5時までの間の深夜時間帯は貨物列車(en:Goderich–Exeter Railway)の運行も行われる。貨物列車は車体幅が広いために各駅構内は単複線の構造となる。

車両

aBRT

aBRT(adapted bus rapid transit)は、2015年9月に開業した、フェアビューパークモールからエインズリーストリートターミナルまでを結ぶバス路線。2019年6月24日からはルート302ION Bus)となる。バス停は次の通り。

  • フェアビューパークモール - スポーツワールド(電車の駅とは距離がある) - ヘスピラー/イーグル - ケンブリッジセンターモール - カンアメラパークウェイ - デルタ - エインズリーストリートターミナル

ルート302のバス停は次の通り。

  • フェアウェイ(フェアウェイ駅は乗り換え) - スポーツワールド - パインブッシュ - ケンブリッジセンター - カンアメラ - デルタ - エインズリー

ギャラリー

脚注

  1. ^ FrequentlyAsked Questions - Rapid Transit” (英語). Rapidtransit.region.waterloo.on.ca. 2015年10月2日閲覧。
  2. ^ Desmond, Paige (2013年7月11日). “Region approves purchase of Bombardier LRT trains”. en:Waterloo Region Record. オリジナルの2013年7月13日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/query?url=http%3A%2F%2Fwww.therecord.com%2Fnews-story%2F3885847-region-approves-purchase-of-bombardier-lrt-trains%2F&date=2013-07-13 2014年10月25日閲覧。 
  3. ^ Desmond, Paige (2016年12月23日). “LRT construction 90 per cent complete”. Waterloo Region Record. http://www.therecord.com/news-story/7035590-lrt-construction-90-per-cent-complete/ 2016年12月26日閲覧。 
  4. ^ Sharkey, Jackie (2017年2月24日). “First ION LRT car has arrived in Waterloo Region: Take a look”. CTV News. Bell Media. 2017年3月24日閲覧。
  5. ^ Flanagan, Ryan (2017年2月24日). “Bombardier '100% committed' to delivering Ion vehicles by end of 2017”. CTV News. Bell Media. 2017年3月24日閲覧。
  6. ^ Sharkey, Jackie (2017年2月8日). “There's still wiggle room in the Region of Waterloo's LRT plans for Cambridge”. CBC. CBC. 2017年3月10日閲覧。
  7. ^ Sharkey, Jackie (2017年2月). “Stage 2 ION: Light Rail Transit (LRT)”. Region of Waterloo. Region of Waterloo. 2017年3月24日閲覧。
  8. ^ http://www.cbc.ca/news/canada/kitchener-waterloo/waterloo-regional-council-approves-names-for-lrt-stops-1.3089298
  9. ^ a b c d e f 一方向のみ
  10. ^ 中央駅とイノベーション地区では線路は分かれ、一方向のみずつの電停を持ち、将来のハブ駅となる予定。

外部リンク


aBRT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 17:47 UTC 版)

アイオン (LRT)」の記事における「aBRT」の解説

aBRT(adapted bus rapid transit)は、2015年9月開業した、フェアビューパークモールからエインズリーストリートターミナルまでを結ぶバス路線2019年6月24日からはルート302ION Bus)となる。バス停次の通り。 フェアビューパークモール - スポーツワールド電車の駅とは距離がある) - ヘスピラー/イーグル - ケンブリッジセンターモール - カンアメラパークウェイ - デルタ - エインズリーストリートターミナル ルート302バス停次の通りフェアウェイフェアウェイ駅は乗り換え) - スポーツワールド - パインブッシュ - ケンブリッジセンター - カンアメラ - デルタ - エインズリー

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