WAT-C
読み方:ワットシー
WAT-Cとは、Web上のコンテンツにおけるアクセシビリティの向上、およびアクセシビリティの検証を目的として、Webサイトの運営者・開発者・制作者を支援する目的で設立された国際団体の名称である。WAT-Cは2005年9月15日に設立された。正式名称は「Web Accessibility Tools Consortium」で、略称「WAT-C」は「ワットシー」と発音する。
WAT-Cの発起者となった団体は、オーストラリアのAccessible Information Solutions、米国のThe Paciello Group、英国のJuicyStudio、そし日本のインフォアクシアとWrong HTMLである。いずれも、国内外のWeb アクセシビリティの専門家、ならびにそのためのツール開発のエキスパートして知られている。これらの構成メンバーは、WAT-Cの設立以前にも「Web Accessibility Toolbar」などのツールを開発してきたメンバーが中心となっており、ツール開発の現場における国際協調という目的を促進させる役割を担っている。ちなみに、日本からのWAT-C構成員でインフォアクシア代表である植木 真氏は、JIS X 8341-3や W3Cの WCAG ワーキンググループのメンバーでもある。
WAT-Cでは、当面の目標として(1)Web アクセシビリティを検証する新しいフリーウェアを開発すること、(2)Web アクセシビリティをチェックする既存のツールの機能を強化および改善すること、(3)Web アクセシビリティをチェックするツールを多言語化すること、の3項目を掲げている。すでにWAT-Cは「Web Accessibility Toolbar」のFirefox対応版とOpera対応版の開発、ならびにJavaをベースとした「Colour Contrast Analyser」のクロスプラットホーム版の開発という3つのプロジェクトが進行中である。今後WAT-Cでは順次、各種ツールを無償で配布してゆく。同時にWeb Accessibility Toolbar のカスタマイズ版の開発も(有償で)行われる。その日本語版については、インフォアクシアが制作する。
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