UFOの主張とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 12:35 UTC 版)
「ヘール・ボップ彗星」の記事における「UFOの主張とその後」の解説
「ヘヴンズ・ゲート (宗教団体)」も参照 1996年11月、テキサス州のヒューストンでアマチュア天文家のChuck ShramekはCCDによりヘール・ボップ彗星を撮影したが近くにぼんやりとした細長い物体が映っていた。彼がコンピュータを用いて他の天体と照らし合わせても恒星を確認することはできなかった。そこで彼はArt Bell(英語版)による超常現象を扱う番組、Coast to Coast AM(英語版)にヘール・ボップ彗星の後ろをついて行く土星状の物体を発見したと連絡した。遠隔透視の支持者などUFOの愛好家やエモリー大学政治学部教授、Courtney Brown(英語版)はすぐにこれをヘール・ボップ彗星を追うエイリアンの宇宙船であると結論づけた。 アラン・ヘールも含め、一部の天文学者はこの物体は単に8.5等星のSAO 141894(=HD 162115)であると主張した。また、彼らはShramekのコンピュータの設定の誤りであるということにも気付いた。Art bellはUFOの発見を確認しようとしていたある匿名の天体物理学者から入手したと主張したが、ハワイ大学のOlivier Hainaut(フランス語版)とDavid Tholen(英語版)は主張された写真がハワイ大学で彼らが撮影した彗星の画像を改変したものであると述べた。 1997年3月、宗教団体ヘヴンズ・ゲートは彗星の後方を飛来している宇宙船にテレポートするために39人のメンバーが集団自殺を行った。 脳を移植してエイリアンからメッセージを受け取ると主張したNancy Liederはヘール・ボップ彗星を追うUFOはフィクションで民衆のニビル(Planet X)に対する興味を逸らそうとしたものだと述べた。彼女が黙示した最初の日付は2003年5月だったが何の事件も起こらかった。それでもニビルの到来を予測する様々なウェブサイトでは2012年人類滅亡説に結び付けられた。Liederらのニビルが存在するという主張は科学者らにより何度も反駁されている。
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