【トゥンナン】(とぅんなん)
SAAB 29 "Tunnan".
スウェーデンのサーブ社が開発した戦闘攻撃機兼偵察機。
開発は第二次世界大戦の終結直前に始まり、1948年に初飛行。1951年から部隊配備が開始された。
当初は直線翼を持ち、デハビランド・ゴブリンエンジンを搭載した戦闘機として開発されていたが、終戦後にドイツから接収した後退翼の研究データを入手することが出来たほか、イギリスでは強力なゴーストエンジンが開発された事と相まってこれらを取り入れたものへ再設計が行われ、後退翼と太い胴体を持つ特徴的な機体へと仕上がった。
エンジンはゴーストエンジンのライセンス生産品であるRM2Bターボジェットエンジン1基を搭載する。
固定武装にヒスパノMark V 20mm機関砲4門を搭載するほか、AIM-9、ナパーム弾、ロケット弾ポッド等を搭載できる。
1956年の生産終了までに661機が生産され、後継機であるランセンが配備された後も、1965年まで第一線機として運用された。
スペックデータ
乗員 | 1名 |
全長 | 10.1m |
全高 | 3.74m |
全幅 | 11.0m |
翼面積 | 24㎡ |
空虚重量 | 4,500kg |
最大離陸重量 | 7,275kg |
エンジン | ボルボ フリクモートルRM2Bターボジェット(推力21.2kN(A/B使用時))×1基 |
最高速度 | 572kt |
航続距離 | 950nm |
実用上昇限度 | 15,500m |
海面上昇率 | 2,300m/min |
武装 | ヒスパノMark V 20mm機関砲×4門 翼下にAIM-9×2発、ナパーム弾、ロケット弾ポッド(75mmまたは140mm)等を搭載可能。 |
バリエーション
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