TransactionManager.Reenlist メソッド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

TransactionManager.Reenlist メソッド

メモ : このメソッドは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

トランザクションに永続的な参加要素を再参加させます。

名前空間: System.Transactions
アセンブリ: System.Transactions (system.transactions.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Shared Function Reenlist
 ( _
    resourceManagerIdentifier As Guid, _
    recoveryInformation As Byte(), _
    enlistmentNotification As IEnlistmentNotification _
) As Enlistment

Visual Basic (使用法)

Dim resourceManagerIdentifier As Guid
Dim recoveryInformation As Byte()
Dim enlistmentNotification As IEnlistmentNotification
Dim returnValue As Enlistment

returnValue = TransactionManager.Reenlist(resourceManagerIdentifier, recoveryInformation,
 enlistmentNotification)

C#

public static Enlistment Reenlist (
    Guid resourceManagerIdentifier,
    byte[] recoveryInformation,
    IEnlistmentNotification enlistmentNotification
)

C++

public:
static Enlistment^ Reenlist (
    Guid resourceManagerIdentifier, 
    array<unsigned char>^ recoveryInformation, 
    IEnlistmentNotification^ enlistmentNotification
)

J#

public static Enlistment Reenlist (
    Guid resourceManagerIdentifier, 
    byte[] recoveryInformation, 
    IEnlistmentNotification enlistmentNotification
)

JScript

public static function Reenlist
 (
    resourceManagerIdentifier : Guid, 
    recoveryInformation : byte[], 
    enlistmentNotification : IEnlistmentNotification
) : Enlistment

パラメータ

resourceManagerIdentifier

リソース マネージャを一意に識別する Guid。

recoveryInformation

回復情報の追加情報を格納します。

enlistmentNotification

IEnlistmentNotification を実装して通知を受け取るリソース オブジェクト。

戻り値
参加リストを示す Enlistment。

例外

例外の種類	条件
ArgumentException	recoveryInformation が無効です。 または recoveryInformation 内のトランザクション マネージャ情報が、構成済みのトランザクション マネージャと一致しません。 または RecoveryInformation が System.Transactions によって認識されません。
InvalidOperationException	指定した resourceManagerIdentifier に対して、RecoveryComplete が既に呼び出されています。再参加が拒否されました。
TransactionException	resourceManagerIdentifier が、recoveryInformation 内で指定した回復情報の内容と一致しません。

解説

リソース マネージャを使用すると、リソースの障害の後にトランザクション参加要素を再参加させることによって、トランザクションでの永続的な参加リストの解決を容易に行うことができます。

リソースに障害が発生した場合、resourceManagerIdentifier パラメータを使用して、トランザクション参加要素に一貫性のあるラベルを付けます。Reenlist メソッドを呼び出したときに、リソース マネージャは、最初の参加時に EnlistDurable メソッドの呼び出しに使用したのと同じ resourceManagerIdentifier を提供する必要があります。提供できない場合は TransactionException がスローされます。

参加要素がこのメソッドを使用して再参加すると、必要に応じて、トランザクションの結果に対応した IEnlistmentNotification のフェーズ 2 のメソッド (つまり、Commit、Rollback、または InDoubt) が呼び出されます。

参加要素が正常に再参加した後は、RecoveryComplete を呼び出して回復を完了します。

このメソッドは、リソース マネージャが障害から再開されたときのみ呼び出します。また、2 フェーズ コミットのうち最初の準備フェーズ中にリソース マネージャによってログに記録された、未解決のトランザクションのみを再参加させる必要があります。このメソッドを不適切な状況で呼び出そうとすると、間違った結果が生成される場合があります。

トランザクション マネージャで障害が発生し、2 フェーズ コミット プロトコルのフェーズ 1 で参加リストの Prepared メソッドを呼び出し、その直後にリソース マネージャが回復処理を実行した場合、リソース マネージャは、InDoubt または Rollback のいずれかのコールバックを受け取ります。

回復の詳細については、「回復の実行」を参照してください。

メモ   このメソッドでは、LinkDemand を使用して信頼関係のないコードからの呼び出しを防ぎます。FullTrust アクセス許可セットは、直前の呼び出し元にのみ要求されます。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
TransactionManager クラス
TransactionManager メンバ
System.Transactions 名前空間
その他の技術情報
回復の実行