Th17細胞の発見とは? わかりやすく解説

Th17細胞の発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 06:22 UTC 版)

Th17細胞」の記事における「Th17細胞の発見」の解説

T細胞骨髄産生された後に、大半のものが1次リンパ組織である胸腺分化成熟する成熟したT細胞循環血中へと放出され2次リンパ組織であるリンパ節パイエル板などにたどり着くと抗原刺激を受ける。抗原刺激受けていない未感作CD4+T細胞ナイーブT細胞(Th0)と呼ぶが、Th0は抗原提示受けて活性化しTh1細胞Th2細胞などの細胞へと分化していく。 Th1細胞細胞性免疫に、Th2細胞液性免疫感染防御関与していると考えられており、2種類細胞互い抑制するようなサイトカイン放出しあっている。そのため、例えTh1細胞への分化優位になればTh2細胞による反応抑制されるというようなことが起き、これを「Th1/Th2バランス」と呼ぶ。免疫学発展と共にこれまで免疫とは関係がないと考えられていた疾患次々とTh1細胞あるいはTh2細胞関与認められるようになり、Th1/Th2バランス全ての病態解釈は可能であるかのような誤解すらあった。 しかし、2005年IL-17産生性のT細胞実験的自己免疫性脳脊髄炎EAE)の発症関与していることが動物実験により示された。このT細胞は「Th17細胞」と名づけられ、新しT細胞サブセットとして認識されるようになった。Th17細胞の発見はTh1/Th2バランス概念だけでは説明できない現象存在するということ明らかにすると共にこれまで説明がついていた現象であっても実はTh17の関与があったのではないかという疑問投げかけた。 また、IL-17自体1993年クローニングが行われており、それほど新し分子ではないが、Th17の発見により注目を集めるようになった

※この「Th17細胞の発見」の解説は、「Th17細胞」の解説の一部です。
「Th17細胞の発見」を含む「Th17細胞」の記事については、「Th17細胞」の概要を参照ください。

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