Th2細胞への分化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:03 UTC 版)
一次リンパ組織である胸腺において産生されたナイーブT細胞は末梢のリンパ組織を循環し、抗原の侵入に備えている。ナイーブT細胞がIL-4の刺激を受けると転写因子であるSTAT6を介してGATA-3の転写活性化が誘導される。GATA-3はナイーブT細胞においてもある程度の発現が見られ、Th2細胞への分化過程で発現がさらに上昇して転写因子として機能するタンパク質である。GATA-3はTh2サイトカインの発現を制御していると共にTh1分化に関与する転写因子であるSTAT4の発現を抑制することも知られている。
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