インターロイキン12とは? わかりやすく解説

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インターロイキン-12

【仮名】いんたーろいきん-12
原文interleukin-12

il-12生物学的反応修飾物質感染疾患対す身体の自然な反応改善することができる物質)の一種で、腫瘍細胞攻撃する免疫系機能高め作用があるほか、腫瘍への血流妨げ可能性もある。この種の物質通常体内作られている。また、がんや他の疾患治療用製造ラボでも合成されている。「il-12」とも呼ばれる

インターロイキン-12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:47 UTC 版)

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Human Interleukin 12
ヒトIL-12の結晶構造
識別子
略号 IL12, p70
PDB 1F45 (RCSB PDB PDBe PDBj)
テンプレートを表示
IL12A
識別子
略号 IL12A
他の略号 CLMF1, NKSF1, p35
Entrez英語版 3592
HUGO 5969
OMIM 161560
RefSeq NM_000882
UniProt P29459
他のデータ
遺伝子座 Chr. 3 p12-q13.2
テンプレートを表示
IL12B
IL-12Bの結晶構造
識別子
略号 IL12B
他の略号 CLMF2, NKSF2, p40
Entrez英語版 3593
HUGO 5970
OMIM 161561
PDB 1F42 (RCSB PDB PDBe PDBj)
RefSeq NM_002187
UniProt P29460
他のデータ
遺伝子座 Chr. 5 q31.1-33.1
テンプレートを表示

インターロイキン-12: Interleukin-12, IL-12)は、インターロイキングループのサイトカインの一つである。 IL-12p70は二つのサブユニット、IL-12p35とIL-12p40からなるヘテロ二量体で、主に食細胞樹状細胞で産生される[1]。IL-12は1989年に初めて発見されたNK細胞刺激因子である[1]。IL-12は未分化T細胞(ナイーブT細胞)に、インターフェロンγとともにはたらき、Th1細胞へと分化誘導する[2]NK細胞とT細胞に発現するヘテロ二量体レセプター、IL-12Rβ1およびIL-12Rβ2に結合する[1]

遺伝子および構造

IL-12は4つのαヘリックス構造からなるサイトカインで、2つのサブユニットを持つタンパク質二量体である。IL-12A(p35)とIL-12B(p40)という2種類の遺伝子にコードされ、p35とp40からなるヘテロ二量体IL-12p70の他に、p40のホモ二量体が存在する。

出典

  1. ^ a b c Claire Fieschi and Jean-Laurent Casanova (2003-05-07). “Mini-review The role of interleukin-12 in human infectious diseases: only a faint signature”. European Journal of Immunology 33 (6): 1461-1464. doi:10.1002/eji.200324038. PMID 12778462. 
  2. ^ 臼井崇「CD4+ヘルパーT細胞分化の基礎と臨床」『日本臨床免疫学会会誌』第30巻第6号、2007年12月31日、 419-427頁、 doi:10.2177/jsci.30.419

参考文献



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