SFP+ダイレクトアタッチケーブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 10:12 UTC 版)
「10ギガビット・イーサネット」の記事における「SFP+ダイレクトアタッチケーブル」の解説
一般にトランシーバ(SFP+等)を両端に持ち、ケーブルが一体化したものをダイレクトアタッチケーブル(DAC)と呼ぶ。10ギガビット・イーサネットの場合、現在(2022年2月)の規格ではSFF-8418でSFP+ Direct Attach Cableの名称が用いられており、規格名として10GSFP+Cuが規定されている。メーカ独自の名称として 10GBASE-CR や 10GBASE-CX1 などとも呼ばれている。 歴史的には、2006年にベンタ間合意規格のSFFタスクフォースが10GSFP+Cuの名称でSFF-8431に規定し、SNIAのSFF-8418に引き継がれた。SFF-8418は「その他の銅線の例」としてSFF-8461に誘導しているが、SFF-8461はFIGURE 1に銅線を使ったアクティブケーブルが例示されているものの、2015年に未完成のまま発行されており、事実上SFF-8418 Section 3に準拠していることのみが要求されている。 SFF-8418のAppendix Eでは2芯同軸ケーブル(twinaxケーブル)などを伝送路とし両端をSFP+で終端させたケーブルモジュールをパッシブケーブルとして規定している。CX4と用途は同じであるが、電気仕様や符号化方式は異なる。 距離長はSFF-8418では直接的には表現されていないが、銅線(Twinaxケーブル)のパッシブDACでは最大7m未満、銅線のアクティブDACでは15m未満である。10GBASE-Tよりもポート単価、消費電力、敷設に優れ[要出典]、光ケーブルと同等の低レイテンシを実現できる。近距離接続の代替やスイッチのスタック用途として普及している。 相互接続性については、いくつかの制限が発生することがある。例えば、機器のメーカーは互換性を保証しないSFP+を使用させないことがある。ダイレクトアタッチケーブルは通常、同一ベンダーのSFP+を両端に持たせる形式となることから、両端の機器のメーカーが異なる場合、片方または両方の機器がダイレクトアタッチケーブル(のSFP+)を互換性がないものとして扱い、使用できないことがありえる。また、「保証」(サポート)の文脈において、異メーカーの接続にはダイレクトアタッチケーブルを使用せず、光トランシーバー(10GBASE-SR/LC-LC接続等)の使用を推奨されることもある。
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