ヘルゲストの赤本
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 07:46 UTC 版)
ヘルゲストの赤本(ヘルゲストのあかほん、ウェールズ語:Llyfr Coch Hergest)は、中世ウェールズ語写本の1つ。
執筆年代
『ヘルゲストの赤本』に含まれるのは散文と詩の両方で、1382年から1410年頃に書かれた。1701年、トマス・ウィルキンス師によりジーザス・カレッジに寄付され、現在はボドリアン図書館が代理で保管している( MS 111)。
筆耕
写本を筆写した複数の筆耕のうち、1人はHywel Fychan fab Hywel Goch of Buelltと特定されている。HywelはスウォンジのYnysforganのHopcyn ap Tomas ab Einion(1330年頃 - 1403年以降)のために仕事をしたことでも知られる人物で、この写本もHopcynのために筆写した可能性がある。
名前の由来
写本の名前は、赤革で綴じられていたことと、Welsh Marches地域のヘレフォードシャーのキングトン(Kington)近郊のハージェスト・リッジ(Hergest Ridge)という丘[1]の下に、1645年頃から17世紀はじめまであったハージェスト(ヘルゲスト)宮(Plas Hergest)と関係があったという事実に由来する。
内容
写本の最初の部分は散文で、『マビノギオン』(『ルゼルフの白本』とともにその主要な収集源の1つ)、その他の伝説、歴史的テキスト(ジェフリー・オブ・モンマスの『ブリタニア列王史』のウェールズ語翻訳を含む)、『ウェールズのトライアド』を含む様々な他のテキストが収められている。残りの部分は、とくに「Gogynfeirdd」または「Beirdd y Tywysogion」として知られる宮廷詩の時代からの詩である。
写本にはさらに、500年にわたって続いた中世王朝の創設者で、スランドーヴェリ(Llandovery)のすぐ外にあるMyddfai村から「Myddfaiの医者」と呼ばれる13世紀のRhiwallon Feddygに関連したハーブ療法のコレクションも収められている。
J・R・R・トールキンはこの本の題名から、自分の作品の想像上の伝説的文献を『西境の赤表紙本』と名付けた。
参考文献
- 'Red book of Hergest'. In Meic Stephens (Ed.) (1998), The new companion to the literature of Wales. Cardiff : University of Wales Press. ISBN 0-7083-1383-3.
- Parry, Thomas (1955), A history of Welsh literature. Translated by H. Idris Bell. Oxford : Clarendon Press.
脚注
- ^ この丘はマイク・オールドフィールドのアルバム『ハージェスト・リッジ(Hergest Ridge)』(1974年)の題名の由来でもある。
関連項目
外部リンク
- Red Book of Hergest, or Jesus College MS 111, is part of the Early Manuscripts at Oxford University digitisation project; reprints relevant section of Historical Manuscripts Commission, Report on manuscripts in the Welsh language, vol. II part I, (London, 1902), describing the manuscript and its contents; Gives access to colour images of the entire manuscript.
- Mary Jones, Celtic Encyclopedia: Llyfr Coch Hergest (entry on manuscript)
- Mary Jones, Celtic Literature Collective: Llyfr Coch Hergest (contents & translations)
- British Medical Association - Wales & Medicine
「Red Book of Hergest」の例文・使い方・用例・文例
- 出エジプト記として知られている旅行のときにRed海の向こう側にエジプトからのイスラエル人を導いたヘブライ人の予言者
- Bookは日本語で「ホン」といいます。
- 創世記のBookでノアの時間起こっていると言われているすごい大洪水
- アップルはまた,iPadで電子書籍を買って読むことができるようになる新しいアプリケーション「iBooks(アイブックス)」も発表した。
- しかし,iBooksのサービスは当初は米国内でしか利用できない見込みだ。
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
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