ROM/RAMカートリッジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:12 UTC 版)
「MSX」の記事における「ROM/RAMカートリッジ」の解説
ロムカセット ページ先頭に書かれているヘッダによって、起動時の初期化(拡張BASIC等)や自動起動(ゲームソフト等)が可能。通常はマスクROMが使用されたほか、ソフトベンダーTAKERU用のEPROMカートリッジもあった。 メガROMメモリコントローラを内蔵し1メガビット(128KB)以上の容量を実現したカートリッジ。1986年4月にアスキーが仕様を制定し、同年7月22日発売の『グラディウス』で初使用。その後、長方形を斜めに3つ連ねた統一マークが定められたが、容量が基準でありコントローラには特殊なものを用いたソフトウェアも存在する。同様の物は特に名称はついていないものの、ファミコンなどの家庭用ゲーム機でも見られる。 MegaRAMブラジルのMSXマーケットでのみ普及したカートリッジでDDXとCIELの2社から発売されていた。メガROMのROMの部分をRAMに交換したような構造をしており、このRAM部分にROMイメージをLOADして使用する。ブラジルでは、このMegaRAMが存在したからこそMSXが普及したといわれる程、大ヒットした。もっとも、主な用途は「メガROMから吸い出したゲームを違法コピーして使用する」というものであり(カセットテープまたはFDDの形態で流通するメガROMのゲームをロードしてメガRAMに読み込むことで、元のメガROMのカートリッジと同じ動作をさせることができる。そのためブラジルのMSXマーケットではゲームのカートリッジはほとんど流通しなかった)、結果的にはMSXゲーム市場の衰退を招き、メーカーがMSXから撤退する遠因ともなった。 BEE CARDアダプタカートリッジ「Bee Pack」と組み合わせて使用する。セガ・マークIIIのマイカードと同様のもの。 増設用RAMカートリッジ MSXの内蔵RAMを増設するためのカートリッジ。スロットに直接接続し、メインメモリを増設するカートリッジと、メモリマッパカートリッジがある。前者は、カシオの「16KB増設RAMカートリッジ」「64KB増設RAMカートリッジ」電子部品通販 M.A.D.の「らむまっくす2」 等で、多くは純正の拡張機器として、小容量のRAMを持つMSXのために用意された。後者は、MSXDOS2カートリッジや、テラネットワークシステムの「AddRAM2」、似非職人工房の「うっかりくん」、クラシックPC研究会の「MSX2/2+/turboR用 16MBメモリー拡張カートリッジ(CLPC-MSX16MBRAM)」 等。 SRAMカートリッジ MSX1発売開始当初は、一般家庭での需要を見込んだ、家計簿ソフトなどのデータ保存用に発売、もしくは本体に同梱された。その後は主にゲームデータの保存用にシフトした。PAC(パナ・アミューズメント・カートリッジ)、FM-PAC、新10倍カートリッジなど。
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