RM-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/15 09:30 UTC 版)
「ソビエトロシアの第一世代上昇機雷」の記事における「RM-2」の解説
1963年に制式化された最初の潜水艦敷設型上昇機雷(エリックは水上艦からも敷設可能としている)。NATOのコードネームはCluster Bayと呼称される。 上昇する缶体はRM-1と同じだが、格納式の尾翼がありそれにより安定性が増している説(ノーマン)と、固体ロケット推進式という(エリック)2つの説がある。 NATOのコードネームはアメリカの専門家による鹵獲兵器の調査が行われていることを意味する。その調査によるとパッシブソナーにより潜水艦が発する一般的な周波数音波(45・46kHz)を捕らえると、アクティブソナーによる高周波音波(158kHz)を発信して、目標を確認してその深度を測定する。信管は触発と感応方式の両方を有す(エリック)。 1973年頃までその存在を知らなかった西側はRM-2に大きな衝撃を受けた。それは単に潜水艦を撃沈するという戦術的な点だけでなく、シチリア海峡などの戦略要地の封鎖を可能とするといった点で強い印象を与えた。この機雷に対抗するために以後、西側は深々度の掃海に力をそそぐことになる。80年代から90年代前半に就役した大型で深々度の掃海が可能なアメリカ海軍のアヴェンジャー級掃海艦や、海上自衛隊のやえやま型掃海艦はその現れである。 要目 直径…534ミリメートル 全長…3,850ミリメートル 重量…870キログラム 炸薬量…220キログラム(600ポンド、HBX) 危害半径…20メートル 敷設深度…2,000フィート(缶体は1,200フィートまで) 敷設条件…450メートルまで
※この「RM-2」の解説は、「ソビエトロシアの第一世代上昇機雷」の解説の一部です。
「RM-2」を含む「ソビエトロシアの第一世代上昇機雷」の記事については、「ソビエトロシアの第一世代上昇機雷」の概要を参照ください。
- RM2のページへのリンク