プーランク
フランスの作曲家、ピアニスト。オリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、タイユフェールとともに「六人組」(Les Six)という作曲家グループを組む。母親も優れたピアニストで、最初の手ほどきは彼女から受けた。プーランクは特にピアノ奏法に精通していたが、作曲家としてはその書法の平明さのために多くの批評家から芸術音楽の作曲家とは全く見なされなかったという。しかし、フランスの宗教音楽の分野ではメシアンと頂点を競い、最近では歌曲に関してはフォーレの死後最も傑出した作曲家であるとも言われている。作品においては、和声やリズム、また書法といったものに何か特別な斬新さを感じられるというわけではないが彼の(とくに歌曲の)作曲技法は、いかに少ない手段で多くを語るかという楽曲の洗練を試みており、それは彼が賛嘆してやまなかった画家マティスの描線の追求でもある。プーランクは何よりも旋律を重視し、和声や旋法の優位という態度を決して崩さなかった作曲家である。
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