ピアノ協奏曲 (プーランク)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 15:39 UTC 版)
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ピアノ協奏曲 FP.146は、フランシス・プーランクが作曲したピアノ協奏曲。
楽器編成
独奏ピアノ、フルート2、オーボエ2、クラリネット、ファゴット2、ホルン2、トランペット、トロンボーン2、テューバ、ティンパニ、弦楽五部
作曲の経緯
このピアノ協奏曲は、1949年に作曲された。この前年にプーランクは歌手のピエール・ベルナックと共にアメリカに演奏旅行に出かけ、その時にボストン交響楽団から作曲を委嘱された。
初演は1950年1月にプーランク自身のピアノ、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団で行なわれた。彼自身の日記によると、「巧く行なった。5回ほど呼び出されたが、純粋の熱狂というよりは、聴衆側の友情というものだった。熟考を施した寄せ集めである「ロンド・ア・ラ・フランセーズ」はいささかショックであったらしい。弾いているうちに、聴衆の間に興味が停滞して行くのに私は気づいた。このパリの音楽画、パシーのパリというよりは、ラ・バスティーユのパリの音楽画が、彼らを喜ばせるものであってほしいと私は望んでいた。しかし実際には、失望したのだと思う」と、かなり自己に厳しい感想が記されている。だがアンリ・エルの批評は、「ピアノはロマン派の協奏曲のような仰々しさを帯びていないし、また主題が伝統的な方法で展開されることもない。それは主題というよりは、旋律の協奏曲であり、それがこの曲の特質の一つなのである。」と、頗る好意的であった。
楽曲の構成
全3楽章構成で、演奏時間は約19分から20分である
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|
![]() 高田裕子のP独奏、大井剛史指揮奈良フィルハーモニー管弦楽団による演奏。当該P独奏者自身の公式YouTube。 |
- 第1楽章 アレグレット
嬰ハ短調。古典的な形式によらず、多くの旋律をつなげて楽章を構成している。ピアノの主題は嬰ハ短調で、極めて優雅なものである。接続曲風に音楽は進められ、曲中にはビゼーの歌劇『カルメン』の「花の歌」からとられた、応答旋律まであらわれる。
- 第2楽章 アンダンテ・コン・モート
変ホ長調。3部形式で、典型的な緩徐楽章。
- 第3楽章 ロンド・ア・ラ・フランセーズ プレスト・ジョコーソ
嬰ヘ短調。ごった煮風のロンドで、フォスターの「故郷の人々」やオッフェンバックの曲の断片が現れる。
外部リンク
「ピアノ協奏曲 (プーランク)」の例文・使い方・用例・文例
- ピアノ協奏曲
- その曲はピアノ協奏曲に編集された。
- 6月21日の本選で,上原さんはチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏した。
- そのとき,彼女は偶然,ラヴェルのピアノ協奏曲を聞き,自分と千秋(玉(たま)木(き)宏(ひろし))が舞台でその曲を一緒に演奏している姿を想像する。
- 千秋は彼女がショパンのピアノ協奏曲を演奏するのを見るためにはるばるプラハまで行く。
- 内田さんはクリーブランド管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏で最優秀器楽ソリスト演奏(オーケストラとの共演)賞を受賞した。
- 浅田選手は,ショートプログラムではショパンのノクターンのうちの1曲,フリーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に合わせて演技すると述べた。
- フリーについて,浅田選手は「私はラフマニノフのピアノ協奏曲がとても好きです。」と述べた。
- 翌日のフリーでは浅田選手はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に合わせて滑った。
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