P-代:1984 -
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:11 UTC 版)
「いすゞ・キュービック」の記事における「P-代:1984 -」の解説
いすゞCLM/CJMから切り替わり、キュービックP-LVシリーズが登場した。標準の川重ボディでは、外装にモノコック時代の製法を残しながら、ボディの角形化、窓の大型化、リベットの大幅な削減、機器類点検蓋の蝶番を裏側に隠すなど細部の設計を工夫し、非常に洗練されたスタイルを実現した。 他のメーカーでは見られないほど側窓が天地方向に拡大され、車内外の見通しが非常に良くなった。屋根が非常に高くなり、従来は天井に取り付けられていた降車ボタンが天井握り棒の支柱に付くようになった。 側面のリベットは通常はモールで隠されるが、広告枠を取り付ける場合これが邪魔になり、事業者によってはリベットむき出しの仕様となった。 この頃はオプション機器類の選択に自由度があり、事業者や年式によりバラエティに富んだ仕様の車両が見られた。冷房装置は、標準ではヂーゼル機器の分散型冷房(初期のみ)か集中型冷房であったが、日本電装製を採用する事業者や、一部にはサブエンジン式冷房を採用した例もある。 初期にはベンチレーターを搭載した車両も多かったが、この時期の他社ボディ同様に中期以降は急速に姿を消していった。エンジンや冷房用のルーバー、またフロントミラー支柱の形状は後期から角ばった形状に変更されている。その後ボディメーカーが川崎重工からIKコーチとなった。 標準床と低床、都市型低床が用意され、主に前者2種が採用された。これまでのいすゞ-川重ボディでは、低床型ではボディ全体を下げるため車内高は一定であったが、キュービックP-代、U-代ではボディ高さは床高さに関係なく一定であり、低床タイプの方が車内天井が高くなるという特徴がある。なお、事業者によっては低天井タイプを特注する例もあった。 十和田観光電鉄 キュービック(前後扉仕様) P-LV314K 南部バス P-LV314L 三重交通 P-LV314L 国鉄バスではワイパーが並行連動式 キュービック P-LV314M
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