Nullable クラス
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)


型に値または null 参照 (Visual Basic では Nothing) を割り当てることができる場合、その型を NULL 許容型と呼びます。null は、型に値がないことを表します。そのため、NULL 許容型では、値を表すことも、値がないことを表すこともできます。たとえば、String のような参照型は、NULL 許容型です。Int32 のような値型は、NULL 許容型ではありません。値型は、その型に適した値を表すだけの容量しかなく、null 値を表すための追加の容量がないので、NULL 許容型ではありません。
Nullable クラスは、Nullable 構造体への補完的なサポートを提供します。Nullable クラスは、NULL 許容型の基になる型の取得、および基になる値型がジェネリック型の比較演算と等値演算をサポートしない NULL 許容型のペアに対する比較演算と等値演算をサポートします。
シナリオ状況によって値の有無が決定される場合、この値を表すために NULL 許容型を使用します。たとえば、HTML タグのオプションの属性が特定のタグに存在し、別のタグには存在しない場合や、データベース テーブルで null が許容される列が同じテーブル内の特定の行に存在し、別の行には存在しない場合などです。
属性または列をクラス内のフィールドとして表し、そのフィールドを値型として定義できます。このフィールドには、属性または列を表すすべての有効な値を格納できますが、属性または列が存在しないことを表す追加の値を格納できません。この場合は、フィールドを値型ではなく、NULL 許容型として定義します。

System.Nullable


Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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