NENEのMC名変更と『NENE』の発表
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「ゆるふわギャング」の記事における「NENEのMC名変更と『NENE』の発表」の解説
2017年12月6日にはNENEが初のソロアルバムである『NENE』をリリースした。それまでEPしかリリースしたことのなかったNENEは1stアルバムを出した後も楽曲を作り続けており、ソロアルバムを出す構想を練っていた。同アルバムに収録される『High Time』や『High Way』は『Mars Ice House』のリリースから程ない頃に作ったものだったが、多くの曲はソロアルバムを制作することを決断してから作られたものであった。多くの楽曲はスタジオで作られたものだったが、『I Know』『群れたくない』『Shinagawa Freestyle』といった、NENEが家で一人で作り、スタジオに持ってきた曲もあった。 また、この時NENEは名義を「Sophiee」から「NENE」に変更した。「NENE」という名前は彼女の幼少期からの愛称で、自分のよりパーソナルな面を表現するための変更であった。NENEは「東京の中のオアシス」をイメージして同アルバムを作った。東京で生まれ育ったNENEはRyugoの故郷である土浦や、ライブのため赴いた地方を通じ、東京の〈狭さ〉や〈情報の多さ〉を体感し、音楽によって東京に「安らげる場所」を作ろうと試みた。 このアルバムにはRyugo IshidaとAutomaticのほか、SALUやSEEDA、NORIKIYOらを手掛けるプロデューサーであるEstra a.k.a. OHLDが参加した。ビートの多くはEstraとAutomaticの共同制作であり、NENEと両者の3人でスタジオに入り、意見を出し合いながら作っていったものが多かった。NENEが写真や色などを彼らに見せ、「もう少しこういう雰囲気のものを作りたい」というイメージを伝えることも多かった。 同アルバムの『風』には5lack(スラック、もしくはゴラック)がゲスト参加した。5lackはNENEが日本語ラップを聴き出すきっかけとなったラッパーであり、彼女は以前より「いつか曲を一緒に作りたい」と考えていた。当初この曲にフィーチャリングが入っていなかったが、NENEは完成した曲を車で聴いているとき「この曲に5lackのヴァースが入っていたら良いのではないか」ということを思いつき、彼に客演を申し込んだ。また、『朝に得る』にはSALUが参加した。NENEらは7月、楽曲制作のため軽井沢のスタジオに泊まり込んでおり、同曲はスタジオに遊びに来たSALUがNENEとセッションし、完成したものだった。また、この曲はSALUのアルバム『INDIGO』に収録された『夜に失くす feat.ゆるふわギャング』と対になるものだった。NENEは「ずっと同じ場所で作ってるとインスピレーションが狭まる」という考えと、「ちょうどキャンプがしたかった」という思いから軽井沢での楽曲制作を提案したが、日夜スタジオにこもり続けた彼女らは「夜ちょっと星を見に行って寝る」以外にキャンプらしいことは何もしなかった。この合宿中に『朝に得る』と『TEAM』の2曲が完成した。
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