ミナルディ・PS05とは? わかりやすく解説

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ミナルディ・PS05

(Minardi PS05 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 14:57 UTC 版)

ミナルディ・PS05
カテゴリー F1
コンストラクター ミナルディ
デザイナー ガブルエル・トレドッツィ
(Technical Director)
サンドロ・パリーニ
(Chief Designer)
アンドレア・ロチェット
(Chief Aerodynamicist)
先代 ミナルディ PS04B
後継 トロ ロッソ STR1
主要諸元[1]
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド トーションスプリング
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド トーションスプリング
エンジン コスワース TJ2005 2,998 cc (182.9 cu in) 90度 V10 NA ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ミナルディ製 6速縦置き セミAT ミナルディ製 ハイドロリック ディファレンシャル
燃料 エルフ
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム ミナルディF1チーム
ドライバー クリスチャン・アルバース
パトリック・フリーザッハー
ロバート・ドーンボス
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2005年サンマリノグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
16 0 0 0
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2005年のカナダGPクリスチャン・アルバースがドライブするPS05

ミナルディ・PS05Minardi PS05)は、ミナルディ2005年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカーで、ガブルエル・トレドッツィが設計した。2005年の第4戦から最終戦まで実戦投入された。ミナルディのF1における最後のマシンとなった。

概要

2004年シーズンに使用したPS04Bは基本設計はPS02とほぼ同じである。よってミナルディにとってはほぼ3年ぶりの新設計F1マシンの投入となった。PS04Bが旧態依然としたデザインであったのに対し、トレドッツィは最新トレンドを盛り込んで設計。フロントウイングは中央部が大きく路面に近づいたデザイン。サイドポンツーンも後方が小さく絞られた形状で、アンダーカットも深い。リヤウイングもミナルディがはじめた翼端板のスリットも継続。エンジンもPS04BのコスワースCK2004(CR-3L)よりも60馬力アップしている。しかし、資金難はいかんともしがたく、テスト不足で上位チームに挑むほどの速さを見せることはできなかった。

2005年シーズン

開幕から3戦はPS04Bを2005年レギュレーションに適合させたマシンで出走した。第4戦サンマリノGPからPS05が使用されたが、直前に1台がバレルンガでシェイクダウンできただけで、2台目に至ってはサンマリノGP中の木曜日にピットで組み立てるという綱渡り状態だった。

第6戦モナコGPでは予選でパトリック・フリーザッハーが13位・クリスチャン・アルバースが14位とジョーダンの2台を上回り、そのポテンシャルを発揮。第9戦アメリカGPミシュラン勢がすべてリタイヤしたので、アルバースが5位、フリーザッハーが6位を獲得することができた。なお、チームへのスポンサーフィーが滞ったことを理由に、第12戦ドイツGPからフリーザッハーに代わってロバート・ドーンボスが出走することとなった。

第14戦ベルギーGPにてチームをレッドブルに売却することを発表。しかし、新パーツを導入する手は緩めず、第17戦ブラジルGPに2段式の新フロントウイングとバージボード、形状を変えたチムニーダクトを投入。しかし、ミシュラン勢ボイコットのアメリカGP以外では入賞することはかなわなかった。

スペック

シャーシ

エンジン

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション斜字ファステストラップ。NCは周回数不足。)

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ポイント ランキング
AUS
MAL
BHR
SMR
ESP
MON
EUR
CAN
USA
FRA
GBR
GER
HUN
TUR
ITA
BEL
BRA
JPN
CHN
2005年 20 フリーザッハー Ret Ret Ret 18 Ret 6 Ret 19 7* 10位
ドーンボス 18 Ret 13 18 13 Ret 14 14
21 アルバース Ret Ret 14 17 11 5 Ret 18 13 NC Ret 19 12 14 16 16

シーズン終了後

11月1日をもってレッドブルに買収されたが、それ以前にミナルディとテスト契約を結んでいたドライバーたちが参加して11月21-24日にイタリアヴァレルンガで最後のテストが行われた。このときにはPS05が3台、PS04Bが2台、2シーターF1×2が4台の9台が持ち込まれた。最終日にはオーナーであるポール・ストッダートがPS05をドライブして締めくくった。

参照

  1. ^ Minardi PS05 Cosworth”. F1Technical.net. 2010年9月19日閲覧。






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