ミナルディ・M195とは? わかりやすく解説

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ミナルディ・M195

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 08:40 UTC 版)

ミナルディ・M195/M195B
M195をドライブするバドエル
1995年イギリスGP
カテゴリー F1
コンストラクター ミナルディ
デザイナー アルド・コスタ
(テクニカルディレクター)
マウロ・ジェンナーロ
(チーフデザイナー)
マリアーノ・アルペリン
(空力チーフ)
先代 ミナルディ・M194
後継 ミナルディ・M197
主要諸元
シャシー カーボンファイバーモノコック
エンジン フォードコスワースED
燃料 アジップ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ミナルディ・スクーデリア・イタリア
ミナルディ・チーム
ドライバー ピエルルイジ・マルティニ
ルカ・バドエル
ペドロ・ラミー
タルソ・マルケス
ジャンカルロ・フィジケラ
ジョバンニ・ラバッジ
出走時期 1995 - 1996
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 1
初戦 1995年ブラジルGP
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
33 0 0 0 0
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ミナルディ・M195 (Minardi M195) は、ミナルディ1995年のF1世界選手権用に開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはアルド・コスタ

M195

ミナルディは1995年のシーズンに向けて、活動を停止したチーム・ロータスが使用していた無限ホンダ・V10エンジンの獲得に動いていたが、契約目前というところでフラビオ・ブリアトーレの介入によって供給先をリジェに変更する事態が発生。急遽コスワースEDに切り替えたため、無限ホンダエンジン搭載を前提にしたM195の開発計画は大きく方向転換することとなった。

ミナルディのF1マシンとして初のハイノーズと、ハの字型のウイングステーを持つ吊り下げ式フロントウイングを採用。コスワースEDエンジンはマニエッティ・マレリと共同で開発[1]、同社製のエンジンマネージメントシステムを搭載した[2][3]「EDM」を使用[1][3]

ドライバーは前年から残留したピエルルイジ・マルティニと1993年以来のF1復帰となったルカ・バドエル。第10戦ハンガリーGPよりマルティニに代わってペドロ・ラミーが出場した。マシンのバランスやハンドリングが良かったため1ケタ台の順位での完走は8回を数え[1]、チーム全体の完走率は3位を記録[4]。最終戦オーストラリアGPでラミーが6位となりこの年唯一のポイントを獲得した。

M195B

スクーデリア・イタリアとの合併解消などによる資金不足によりニューマシンの開発・製作が困難になったため[5]、1996年より導入された新しいレギュレーションに適合したM195Bを投入。相違点はコクピットにサイドプロテクターが装着されたことと、リヤウィング周辺に手が加えられたことである。エンジンは前年と同様コスワースEDで、使用したのはEDMではなくコスワース純正ユニットである[1]。最高位はルーキーのジャンカルロ・フィジケラカナダGPで記録した8位であり、ポイントを獲得することはできなかった。

ペドロ・ラミーがドライブするM195B(1996年サンマリノGP)

スペック

  • シャシー名 - M195/M195B
  • シャシー構造 - カーボンファイバー・モノコック
  • ホイールベース - M195:2,940mm/M195B:2,853mm
  • トレッド - M195:(前)1,686mm(後)1,620mm/M195B:(前)1,687mm(後)1,621mm
  • 重量 - M195:595kg/M195B:537kg
  • エンジン - フォード・コスワースED
  • ギヤボックス - ミナルディ/Xトラック製セミオートマチックトランスミッション、6速
  • タイヤ - グッドイヤー

成績

(key)

シャシー エンジン タイヤ ナンバー ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
1995 M195 フォード・コスワースED V8 G BRA
ARG
SMR
ESP
MON
CAN
FRA
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
POR
EUR
PAC
JPN
AUS
1 10位
23 マルティニ Ret Ret 12 14 7 Ret Ret 7 Ret
23 ラミー 9 10 Ret Ret 9 13 11 6
24 バドエル Ret DNS 14 Ret Ret 8 13 10 Ret 8 Ret Ret 14 11 15 9 DNS
1996 M195B フォード・コスワースED V8 G AUS
BRA
ARG
EUR
SMR
MON
ESP
CAN
FRA
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
POR
JPN
0 NC
20 ラミー Ret 10 Ret 12 9 Ret Ret Ret 12 Ret 12 Ret 10 Ret 16 12
21 フィジケラ Ret 13 Ret Ret Ret 8 Ret 11
21 マルケス Ret Ret
21 ラバッジ DNQ 10 DNQ Ret 15 DNQ
  • DNSは規定周回数不足、DNQは予選落ち。

脚注・出典

  1. ^ a b c d 『GRAND PRIX CAR 名車列伝 vol.5』 三栄書房、2012年、99頁。
  2. ^ 『F1総集編 AS+F[アズ・エフ]FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP 1995/1996』 三栄書房、1995年、81頁。
  3. ^ a b 『F1 GRAND PRIX YEAR BOOK 1995-1996』 ソニー・マガジンズ、1996年、91頁。
  4. ^ 『F1総集編 AS+F[アズ・エフ]FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP 1995/1996』、82頁。
  5. ^ 『GRAND PRIX CAR 名車列伝 vol.5』、98頁。

外部リンク




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