MiG-27の発展
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「MiG-27 (航空機)」の記事における「MiG-27の発展」の解説
MiG-23BMの発展型として開発された32-26は、MiG-23BK(МиГ-23БК)として1974年12月30日に初飛行を行った。この機体は1976年よりイルクーツク航空機工場で生産が始められ、1982年までに197機が製作された。部隊配備後の1980年、この機体に対しMiG-27K(МиГ-27К)と名称を改めるよう指示が出された。また、1976年から1977年の間にMiG-27R(МиГ-27Р)または32-35と呼ばれる偵察機型が開発された。この機体は電波探知装置のコンテナーを機体下に搭載するものであったが、結局実際に生産されたものはなかった。 次に生産されたのはMiG-27M(МиГ-27М)または32-27と呼ばれた機体で、これはMiG-27Kが高価過ぎたことから開発された簡略型であった。初飛行は1976年に行われ、ウラーン・ウデー航空機工場で1978年から1983年の間に162機が生産された。また、合計304機の32-25も1983年から1987年の間に32-27規格に改修され、MiG-27D(МиГ-27Д)と称された。 1986年に初飛行したMiG-27ML(МиГ-27МЛ)または32-29(32-29Л)と称される機体はインド向けに開発されたMiG-27の輸出型で、インドではMiG-27Mバハドゥール(MiG-27M Bahadur)と呼び、1985年からヒンドスタン航空機で165機がライセンス生産された。また、MiG-27L(МиГ-27Л)と書かれることもある。インドでは他にMiG-23BNも併用しており、これらは第三次印パ戦争でも使用されたSu-7BMKの代替である。インドでは当初エンジンをAL-31Fに換装し、イスラエルと共同開発したTakshak電子戦システムの搭載などを含む大幅な近代化を行った上で、2020年代まで運用するつもりであったが、予算の関係でエンジン換装が見送られ、電子戦システムについても大幅に開発が遅れた。加えて、搭載するエンジンに起因する事故が発生したことで、2020年代までの運用は断念され、2019年12月27日に退役した。
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