M12/7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 07:11 UTC 版)
「BMW・M12/13エンジン」の記事における「M12/7」の解説
1976年にF2のエンジン規定から生産台数の規定がなくなり、純レーシングエンジンの参戦が可能となった。この規定変更に合わせて、ブライアン・ハートやホンダ等のエンジンメーカーが純レーシングエンジンを開発して、F2に参戦してきた。BMWは、高回転による高出力化にてライバルに対抗した。 具体的には、シリンダーヘッドの改良/バルブタイミングの変更/ピストンの軽量化/コンロッドの改良等をおこなった。この改良型エンジンがM12/7である。 このエンジンは、完成品としては、M12/6と同様BMWモータースポーツから販売されたが、改良部品への交換でM12/7仕様になるので、部品単体での供給も実施され、ユーザーはメンテナンス時にM12/6からM12/7への仕様変更が可能となった。また、80年代になってからは、ホンダエンジンによるF2参戦もあって、ハイニ・マーダー等のチューナーによる独自チューンを許すようになった。 ホンダエンジンに対抗するためには、さらに高回転にて高出力を狙うしか方法がなく、その結果エンジン寿命の低下やメンテナンスコストの増大という課題が発生して、ヨーロッパF2選手権は1984年を最後に消滅。全日本F2選手権も1986年限りで事実上終了し、一時F2というカテゴリ自体が壊滅しF3000に取って代わられることになった。
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