【TV3-117】(てぃーぶいさんのひゃくじゅうなな)
Klimov TV3-117
ソ連のクリーモフ設計局で開発されたターボシャフトエンジン。
世界で最も信頼性の高い航空用エンジンの一つで、1972年の生産開始以来シリーズ総計で25,000台以上が生産されている。
主に、Mi-24やKa-50などロシア製ヘリコプター全般に搭載されている。
派生型としてターボプロップやターボジェットエンジンモデルがある。
仕様緒元
タイプ | ターボシャフト |
全長 | 2,055mm |
全高 | 728mm |
全幅 | 660mm |
乾燥重量 | 295kg |
公称出力 | 1,500hp |
離昇出力 | 2,000hp(TV3-117V シリーズ02)/2,200hp(TV3-117VMA シリーズ02) |
非常最大出力 | 2,200hp(TV3-117V シリーズ02)/2,400hp(TV3-117VMA シリーズ02) |
耐久時間 | 7,500時間 |
派生型
- TV3-117M:
Mi-14に搭載されているモデル。1976年生産開始。 - TV3-117MT:
Mi-8MT、Mi-17に搭載されているモデル。1977年生産開始。 - TV3-117KM:
Ka-27に搭載されているモデル。 - TV3-117V:
Mi-24に搭載されているモデル。1980年生産開始。 - TV3-117VK:
カモフ機用モデル。Ka-27、Ka-29、Ka-32に搭載。1985年生産開始。
- TV3-117VM:
Mi-28用に開発されたモデル。Mi-8MT、Mi-17にも搭載されている。
1986年から生産開始。 - TV3-117VMA:
Ka-50用に開発されたモデル。Ka-27、Ka-29、Ka-31、Mi-24、Mi-28A/H、Ka-32に搭載されている。
1986年から生産開始。
- TV3-117VM シリーズ02:
Mi-8MT、Mi-17の民間型用に開発されたモデル。1993年から生産開始。 - TV3-117VMA シリーズ02:
Ka-32の民間型用に開発されたモデル。1993年から生産開始。 - TV3-117VMA-SBM1:
An-140旅客機用に開発されたターボプロップエンジン。 - TR3-117:
Tu-143無人偵察機用に開発されたターボジェットエンジン。 - VC-2500(TV3-117VMA-SB3):
TV3-117VMAの改良型。モトール・シーチ(ウクライナの航空機製造会社)との共同開発。 - VC-1500:
1998年から1999年にかけてTV3-117VMAとVC2500を元に開発された1,500馬力級のターボプロップエンジン。
An-3、Be-32に搭載。 - VC-1500V:
VC-1500を元に開発されたターボシャフトエンジン。Ka-60、Ka-62に搭載。
クリーモフ TV3-117
(Klimov TV3-117 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/30 05:48 UTC 版)
クリーモフ TV3-117(露:Климов ТВ3-117)は、ソ連のクリーモフが1965年-1972年にかけて開発したヘリコプター用ターボシャフトエンジンである。民間用ヘリや、輸送ヘリから攻撃ヘリに至る、ロシア軍の大部分の軍用ヘリコプターで採用されている。ウクライナ危機以前はウクライナのモトール・シーチからの輸入であったが、騒乱の影響を受けVK-2500以降はロシア国内で生産されている。
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- ^ Taylor, Michael J. H. Brassey's World Aircraft & Systems Directory 1999/2000. P.670 London:Brassey's, 1999. ISBN 1-85753-245-7
- 1 クリーモフ TV3-117とは
- 2 クリーモフ TV3-117の概要
- 3 関連項目
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