K- (P-) RT/RU22系
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「日野・ブルーリボン」の記事における「K- (P-) RT/RU22系」の解説
ブルーリボン ツーステップP-HT226AA 神奈川中央交通初期の車両は後部が平面ガラスで構成されていた 観光バススケルトンRS系で採用されたスケルトンボディを、中型路線バスのレインボーRJに続いて大型路線バスにも採用し、バスボディの全面スケルトン化が実現した。RU6系観光バスと同じブルーリボンの名称が与えられ、従来のRE/RC系に変わる都市型路線車両として登場した。 1982年、昭和54年排出ガス規制に適合したK-RT/RU22系を発売。このシリーズは新開発のEM100型直噴エンジン (220ps) を搭載し、RB/RC系以来採用されてきた水平式(リアアンダーフロアーエンジン)を変更して垂直式(縦置き)とした。 RT/RU22系に搭載されたEM100型エンジンは、省燃費を目指し9.4Lという小排気量とされ、RE系のEB400型 (190ps) の9.8Lよりも排気量が少なかった。ちなみにRC3系のER200型 (225ps) は11.6Lであった。小排気量ゆえ回さないとパワーが出ず、そのため騒音が大きく実用燃費が悪いという問題があった。 従来の水平式エンジンはバス専用部品が多く、整備性向上とコスト削減を図ってトラックと共通の垂直式エンジンを採用したが、車内後部にデッドスペースが発生してエンジン直上の車体最後端まで座席を設けることができず、保守面からも従来の水平エンジンに慣れた整備士からは不評であった。 RT/RU22系は、1983年の昭和58年排出ガス規制に適合してP-RT/RU22系となりHT/HU系との併売となるが、上記のような点およびRE/RC系が並行生産されていたこともあって販売数が伸びず、1985年のHT/HU系のマイナーチェンジの際にRT/RU22系は製造打ち切りとなった。 RT/RU22系は日野車体製の純正ボディが圧倒的に多かったが、西工製が西日本鉄道、大阪市交通局、長崎県交通局など西日本の一部事業者に納入されている。その多くはスケルトンボディの58MCだが、初期にはモノコックボディの53MCに架装された例も存在する。富士重工製の架装は数えるほどしかなく小湊鉄道向けの2台が唯一の例と推測される。 また、日野車体製ボディにはKC-代の途中まで、RU60/63系(ブルーリボン観光バス)と同様の観光型フロントマスクも設定されていた。 日ノ丸自動車K-RT223AA 広島電鉄K-RU223AAトップドア仕様、RU6A系に準じたボディを架装したもの 西日本鉄道K-RU225AA西工架装車 (53MC)
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