IL-2 Sturmovik : Cliffs of Dover
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「IL-2 Sturmovik」の記事における「IL-2 Sturmovik : Cliffs of Dover」の解説
2011年3月に発売された「IL-2 Sturmovik : Cliffs of Dover」は、ゲームシステム・シミュレータ・グラフィックスすべてをゼロから作り直した完全新作で、2011年レベルに相応しいクオリティとなっている。その分だけプレイに必要なPCのCPUやグラフィックス性能も高いものが求められ、普及価格帯のPCでは満足なプレイが不可能とされている。 タイトルのとおり1940年~41年にかけてドイツ空軍によって行われたイギリス空襲いわゆる「バトル・オブ・ブリテン」を舞台としたゲーム内容となっており、収録されている機体はドイツ軍・イタリア軍・イギリス軍から31機種のみ(うちプレイヤーが操縦可能なものは17機)となっている。またマップも「フランス北部」および「ドーバー海峡からロンドン上空にかけての空域」限定となっている。 開発途上では「IL-2 Sturmovik」シリーズを名乗らない予定だったが、最終的に「IL-2 Sturmovik」後継作品に位置づけられるこのタイトルがつけられて発売された。このため発売時点では、(本作品名としても採り上げられている)ソ連空軍機体「IL-2 シュトゥルモヴィーク」が作中に一切登場しない。 2011年3月のインターナショナル英語版発売開始当初は日本国内向けの発売が決定されておらず、日本においてはSteamにてダウンロード購入してプレイすることのみが可能であった。2011年5月のインターナショナル英語版DVD-ROMの発売にともない、並行輸入のDVD-ROM版も日本の店頭で販売が開始された。2011年7月末、e frontierより日本語訳説明書付き英語DVD-ROM版の日本国内販売が開始された。 無料パッチ、あるいは有料拡張パックで機体の追加やマップの追加が継続して行われていく場合、将来的には「IL-2 Sturmovik : Cliffs of Dover」にて零戦の様な日本機も追加機体として加わる可能性が期待されている。 2011年12月までの間に6度ほどのアップデートパッチ配布があったが、この時点でも致命的なバグが多数見受けられたり、グラフィックスアルゴリズムが劣悪で処理に無駄が多すぎるなどの問題点が解消されず、市場における本作品の評価を大いに下げてしまった。 2017年12月15日、起動すら出来ない等の致命的な欠陥を解決した改良版「IL-2 Sturmovik: Cliffs of Dover Blitz Edition」がSteam版「IL-2 Sturmovik : Cliffs of Dover」購入者全員に対してSteam上で無償提供開始されている。
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