国際がん研究機関(IARC;International Agency for Research on Cancer)は、1965年に世界保健機関(WHO)総会で、発がんのメカニズム、疫学、予防などを研究する組織として設立されることが決まりました。発展途上国により多くみられる感染症などと異なり、がんが健康問題となるのは衛生状態が比較的良好な先進諸国であることから、WHOとは別の独立した組織としてフランスの主導で、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ合衆国によって設立されました。その後、オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、インド、日本、ノルウェー、オランダ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイスが参加しています。ヒトに対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境について評価・分類して報告書としてまとめ、その結果を発がんリスク一覧(Lists of IARC Evaluations)として公表しています。
アイ‐エー‐アール‐シー【IARC】
IARC
国際ガン研究機関の略称。WHOの下部組織で1965年に創設された。同機関では物質、混合物、環境による人への発ガンリスクをランク付けしている。発ガンリスク分類はグループ1:人に対して発ガン性がある(carcinogenic) グループ2A:人に対する発ガン性がおそらくある(probably carcinogenic) グループ2B:人に対する発ガン性があるかもしれない(possibly carcinogenic) グループ3:人に対する発ガン性が分類できない、不明である(not classifiable as to its carcinogenic) グループ4:人に対する発ガン性がおそらくない(probably not carcinogenic)に分けられている。
国際がん研究機関
国際癌研究機構
IARC
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