糖尿病の評価を行う上での重要な指標で、赤血球の中にあるヘモグロビンA(HbA)にグルコース(血糖)が非酵素的に結合したものです。食事内容、運動量やストレスの影響を受けやすい血糖値や尿糖値に比較して、生理的因子による変動がなく、過去1~3ヵ月の平均的血糖値を反映し、糖尿病の血糖コントロール状態の有用な指標となります。およそ6%までを正常と判定します。また、 HbA1Cを7%未満に維持することが、糖尿病の合併症のリスク低減に関与するといわれています。
糖化ヘモグロビン
ヘモグロビンA1c(HbA1c)【へもぐろびんえーわんしー】
ヘモグロビンA1c
(HB A1c から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/18 14:49 UTC 版)
ヘモグロビンA1c(ヘモグロビンエイワンシー[1]; Hemoglobin A1c; HbA1c)は、グリコヘモグロビンのうち、ヘモグロビンのβ鎖のN末端にグルコースが結合した糖化蛋白質である。「糖化ヘモグロビン」と呼ばれることもある。世界保健機関が推奨する基準値は、48 mmol/mol以下。
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- ^ [糖尿病治療ガイド 2014-2015] - 日本糖尿病学会
- ^ “糖尿病の新しい合併症予防の血糖目標値に“甘い解釈”” (2013年12月16日). 2014年10月9日閲覧。
- 1 ヘモグロビンA1cとは
- 2 ヘモグロビンA1cの概要
- 3 出典
HbA1c
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