Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republicとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republicの意味・解説 

白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗

(Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republic から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 04:55 UTC 版)

白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗
用途及び属性 ?
縦横比 1:2
制定日 1956年5月8日
使用色 赤色緑色金色白色
根拠法令 白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗に関する規則

白ロシア・ソビエト社会主義共和国国旗1919年に最初に制定され、その後も幾度かの変更が加えられた。1991年ソビエト連邦の崩壊によって一時は姿を消したが、1995年の国民投票によってほぼ同じデザインのものが独立ベラルーシの国旗として復活した。

変遷

1919年1月に樹立が宣言された白ロシア社会主義ソビエト共和国の旗は、革命の象徴としての赤旗であった[1]。同年2月3日に採択された白ロシア共和国最初の憲法は、その国旗について次のように定めている[1]

白ロシア社会主義ソビエト共和国の貿易旗および軍旗は、左上部旗竿付近に金文字で «С.С.Р.Б.» ないし «Социалистическая Советская Республика Белоруссии» と表示した赤(緋色)の布である。
1919年2月3日から1927年までの国旗

しかし、翌2月27日に白ロシア共和国はリトアニア共和国と合併してリトアニア=白ロシア・ソビエト社会主義共和国(リトベル共和国)を形成した[2]。リトベル共和国国旗は赤旗と考えられていたが、公式な法令によって定められたものではなかった[2]

リトアニア=白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗

ほどなくリトベル共和国が崩壊すると、翌1920年7月31日に再建された白ロシア共和国は、憲法の第32条によって1919年の国旗を復活させた[3]。この国旗には国名の表示されたカントンを金色の帯で区切ったバリエーションもあったとみられる[3]1924年には、12月9日の白ロシア共和国人民委員会議 (be) と中央執行委員会 (ru) との議論により、翌10日に草案第51号「黄色の稲穂とオークの枝、鎌と槌、白ロシア風オーナメント上の «БССР» との表示、そしてその上部の五芒星の表示によるリースを配した赤旗」を新たな国旗として採択した(しかし、公布はされなかった)[3]

その後、1927年の改正憲法により、国旗には第75条に基づき変更が加えられた[3]

白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗は、左隅上部旗竿付近に金文字で «БССР» と表示した、赤ないし緋色の布である。
1927年から1937年2月10日までの国旗

国名表記には、中央執行委メンバーの記章デザインのように、«СС» を二重丸のように入れ子状にあしらったものも存在したのではないかと考えられる[3]

さらに、1937年2月10日からの新憲法の第120条で、国旗には次なる変更が加えられた[3]

白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗は、上部隅旗竿付近に金の鎌と槌を、その上部に金の縁取りを持つ赤い五芒星を、鎌と槌の下部に金文字で «БССР» と表示した赤旗である。高さに対する幅の比は1対2である。
1937年2月10日から1951年12月25日までの国旗

1951年に最高会議は科学アカデミーロシア語版に新たな国旗の策定を命じた[3]。そして、同年12月25日の最高会議幹部会令によって、マトリョーナ・マルケヴィチが1917年にデザインした「日の出」として知られる刺繍を取り入れ、芸術家のミハイル・グセフが制作した新たな国旗が承認された[3]

白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗は、2色の水平帯から構成される布である。高さの上部3分の2が赤、下部3分の1が緑で、赤い帯は左上部隅に金色の鎌と槌を、その上部に金の縁取りを持つ赤い五芒星を表示する。旗竿付近、旗の幅の9分の1の部分には、垂直方向に赤地に白色で白ロシア民族の装飾を持つ。高さに対する幅の比は1対2である。鎌と槌は、その辺長を旗の高さの6分の1とする正方形に内接する。鎌の鋭端は正方形の上辺中点に、鎌と槌の持ち手は下辺両端に接する。柄を含めた槌の長さは正方形の対角線の4分の3であり、五芒星は直径が旗の高さの12分の1であり正方形の上辺に接する円に収まる。旗竿からの星と鎌と槌の垂直軸の距離は、旗の高さの半分に等しい。旗の上端から星の中心までの距離は、旗の高さの8分の1である。

1981年4月9日に最高会議は新たな幹部会令を発し、国旗の裏面には五芒星と鎌と槌を表示しないことが定められた[3]

1951年12月25日から1991年9月19日までの国旗( 裏面は1981年4月9日から)

その後、ソビエト連邦の崩壊間際の1990年からミンスク市当局はベラルーシ人民共和国の国旗であった白赤白旗を合法化し、自身も市議会ビルにそれを掲げた[4]。同年7月27日に最高会議は白ロシア共和国の主権宣言とともに国名を「ベラルーシ共和国」へと改称し、翌1991年8月25日にベラルーシはソ連からの独立を宣言した[4]。同年9月19日、最高会議は代議員ニール・ヒレーヴィチベラルーシ語版の提案に基づき、白赤白旗を新たなベラルーシの国旗として承認した[4]

しかし、ルカシェンコ政権時代には国民投票を経て1995年6月7日に、国旗は若干の変更を除いては1951年制定のものへと戻された[4]。その違いは、白ロシア共和国の国旗から鎌と槌と赤い星が取り除かれ、左部の装飾が赤地に白色から白地に赤色に変更されたのみであったが、2010年2012年には装飾部分に若干の変更が加えられている[4]

脚注

  1. ^ a b Флаги ССРБ”. Вексиллография. 2018年7月2日閲覧。
  2. ^ a b Флаги Литбелы”. Вексиллография. 2018年7月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i Флаги БССР 1920-1990”. Вексиллография. 2018年7月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e Государственный флаг Республики Беларусь”. Вексиллография. 2018年7月2日閲覧。

「Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republic」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republicのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Flag of the Byelorussian Soviet Socialist Republicのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの白ロシア・ソビエト社会主義共和国の国旗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS