ER2I形(ЭР2и)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:22 UTC 版)
「ソ連運輸省ER2形電車」の記事における「ER2I形(ЭР2и)」の解説
ER2形をはじめとする直流電化区間用電車では、直流電動機の制御の際に生じる電気エネルギーの損失が長年の課題となっていた。それを解消し、消費電力を削減する事が出来るサイリスタチョッパ制御方式の試験車として1967年に837編成のうち電動車1両が改造されたのち、1970年に830編成がサイリスタチョッパ制御への改造が行われた。1972年に形式名が「ER2I形(ЭР2и)」に変更されている。試験による結果、電力消費が平均9.2%~12.8%削減されるという結果が得られ、ER12形以降の電車(エレクトリーチカ)や高速電車ER200形の開発時にも活用される事となった。 なお、1970年には559編成も同様にサイリスタチョッパ制御方式の試験車両・ER2I形に改造されたが、こちらは定電圧を確保するため、架線からの電力が電動機には直接向かわない構造になっていた。これにより出力が増大した一方、チョッパ装置により重量も増大するという欠点が指摘されたためこの方法は実用化されず、車両も後にER2V形へ再改造されている。
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