ECVTとは? わかりやすく解説

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ECVT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 05:30 UTC 版)

ECVT(イーシーブイティー、Electro Continuously Variable Transmissionの略称)は、富士重工業(現・SUBARU)とオランダVDT(Van Doorne's Transmissie BV; 現Bosch Transmission Technology)との共同開発によって世界で初めて実用化された金属プッシュベルト式無段変速機(CVT)である。ECVTは、電磁クラッチ英語版、前後進切換機構、ベルト・プーリー機構、差動装置(デフ)を含む減速装置、油圧制御装置から構成されている[1]。富士重工業はこれを「電子制御電磁クラッチ式無段変速機」と称した[2]。当初は変速比制御は油圧機械制御であり[1]、フル電子制御化されたのは1997年にヴィヴィオに採用されたスポーツシフトECVTからである[2]


注釈

  1. ^ 流体継ぎ手トルクコンバーターを持たない単純な遠心クラッチや、それに吸気管負圧を利用したサーボクラッチを追加した「サクソマット」など。

出典

  1. ^ a b 岡村 實、森本 嘉彦「自動無段変速機「ECVT」」『精密工学会誌』第55巻第5号、1989年、806-809頁、doi:10.2493/jjspe.55.806 
  2. ^ a b SUBARUのクルマづくり 開発ストーリー:リニアトロニック篇』(プレスリリース)SUBARUhttps://www.subaru.jp/brand/technology/story/lineartronic.html2022年6月13日閲覧 
  3. ^ a b c 【技術革新の足跡】CVT――段階不要論(1987年)”. Gazoo (2015年3月6日). 2021年9月13日閲覧。
  4. ^ ECVT(スバルジャスティ搭載)”. 日本の自動車技術330選. 自動車技術会. 2021年9月13日閲覧。
  5. ^ 新・コンパクトワゴン スバル「プレオ」を新発売』(プレスリリース)富士重工業、1998年10月9日https://www.subaru.co.jp/news/archives/98_10_12/10_09_a.html2021年9月14日閲覧 
  6. ^ スバルR2を発売』(プレスリリース)富士重工業、2003年12月8日https://www.subaru.co.jp/news/archives/03_10_12/03_12_08.htm2021年9月14日閲覧 
  7. ^ スバル R1シリーズを一部改良 あわせて、R1「S」を追加設定』(プレスリリース)富士重工業、2005年11月24日https://www.subaru.co.jp/news/archives/05_10_12/05_11_24_1.pdf2022年8月14日閲覧 


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