EC Orangeとは? わかりやすく解説

EC Orange

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 05:57 UTC 版)

EC Orange
開発元 株式会社エスキュービズム
最新版
5.3 / 2022年12月20日
対応OS Windows、macOS、Android、iOS
種別 ECサイト構築
ライセンス 商用ライセンス
公式サイト ec-orange.jp
テンプレートを表示

EC Orange(イーシーオレンジ)は、エスキュービズムが提供するECサイト構築用の商用パッケージソフトウェアである。

2017年まではオープンソースのECサイト構築用プログラムEC-CUBEベースの商用ディストリビューションであったが、2017年より独自ソフトウェアによる提供(ソースコードは開示)に切り替えている。

歴史

純国産オープンソースECサイト構築システムEC-CUBEをベースに、株式会社エスキュービズムが主にSEOまわりの機能拡張を行い2007年4月26日にリリース。

EC-CUBE Ver2系をベースに、インポート機能、コンテンツ管理システム (CMS) まわりの機能拡張を行い2008年6月3日にVer2.0をリリース。

2017年7月24日、VRコマースを実現するパッケージシステム「EC-Orange VR」を株式会社タッグとともに共同開発開始[1]

2019年4月より、独自のパッケージソフトウェアとしてEC-ORANGE Ver1.0をリリース(2024年8月時点 Ver5.8)。

2022年12月20日より、より大規模やパッケージでも対応が困難な要望に対応する為のEC-ORANGEスクラッチフレームワーク Ver1.0をリリース[2]

2023年3月8日、新機能としてコールセンターでの通販受注業務に対応[3]

通常のパッケージ販売及びカスタマイズの受託に加え、ライセンス販売による内製化支援や外部パートナーへの開発支援も行っている[4]

特徴

  • 中規模 - 大規模向け
  • ショッピングモール(多店舗)構成やマーケットプレイス構成に対応
  • ライセンスの契約者へのソースコード開示[4]
  • 認定を受けた開発会社との連携により開発会社でEC Orangeを活用した独自のSIビジネスを推進
  • 事業再構築補助金の活用が可能[5]

動作環境

  • Laravel9
  • PHP8.1
  • MySQL8.0
  • Apache2.4 Or Nginx1系
  • Vue3

導入事例

導入事例:ロイヤルカナン

ペットフードメーカーのロイヤルカナンは、自由度の高いカスタマイズ性や情報セキュリティへの対応を評価し、EC Orangeを導入した。導入後、製品レコメンド機能「製品ファインダー」を活用し、売上の向上とブランド認知の拡大を実現した。[6]

導入事例:ファミリア

ベビー・子ども服メーカーのファミリアは、2016年にEC Orangeを導入し、実店舗とECサイトを連携させたオムニチャネル戦略を展開。これにより、来店頻度の向上と購入単価の増加を実現し、売上の約20%がオムニチャネル経由となった。[7]

導入事例:H.I.S(TOOKTRIP)

旅行代理店のH.I.Sは、タイ人向け越境ECサイト「TOOKTRIP」の構築にEC Orangeを採用。サイトはタイ語と英語に対応し、タイバーツでの決済が可能なシステムを実装した。[8]

導入事例:ムトウユニパック

封筒やカードなどの紙媒体を扱うムトウユニパックは、EC Orangeを導入して自社サイトをリニューアル。印刷加工注文のオンライン化を実現し、BtoBだけでなくBtoC市場への展開も視野に入れたサイト構築を行った。[9]

脚注

  1. ^ EC-Orangeでのバーチャル コマースを実現するパッケージシステム EC-Orange VR を共同開発~実店舗での購買体験をブラウザで再現~』(プレスリリース)株式会社エスキュービズム、2017年7月24日https://s-cubism.jp/pressinfo/press/20170724_1.html2023年4月26日閲覧 
  2. ^ 短期間でマイクロサービス化を実現する 「EC-ORANGEスクラッチフレームワーク」を提供開始』(プレスリリース)株式会社エスキュービズム、2022年12月20日https://s-cubism.jp/pressinfo/press/20221220.html2023年3月10日閲覧 
  3. ^ ECサイト構築パッケージ「EC-ORANGE」が新機能としてコールセンターでの通販受注業務に対応』(プレスリリース)株式会社エスキュービズム、2023年3月8日https://s-cubism.jp/pressinfo/press/20230308.html2023年3月28日閲覧 
  4. ^ a b よくあるご質問”. EC-ORANGE. ライセンス. 株式会社エスキュービズム. 2023年2月10日閲覧。 “Q. EC-ORANGEのライセンス契約をすると、どのようなものが提供されるのでしょうか? A. 以下のものが提供されます。 • ライセンス利用許諾書(1年) • ソースコード • 開発を進めるにあたってのドキュメント類(要件定義書・設計書等) • サポート用Backlog※へのログイン情報”
  5. ^ 株式会社エスキュービズムのWEBサービス構築、最大7,000万円の事業再構築補助金の活用が可能に』(プレスリリース)PR TIMES、2023年6月20日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000001538.html2023年6月20日閲覧 
  6. ^ ECオレンジの特徴・評判・口コミ・料金・機能・導入事例を解説”. Bizpicks. 2025年5月8日閲覧。
  7. ^ EC ORANGEの評判は?人気のパッケージ型サービスを紹介”. EcWork編集部. 2019年6月23日閲覧。
  8. ^ EC ORANGEの評判は?人気のパッケージ型サービスを紹介”. EcWork編集部. 2019年6月23日閲覧。
  9. ^ EC ORANGEの評判は?人気のパッケージ型サービスを紹介”. EcWork編集部. 2019年6月23日閲覧。

外部リンク


「EC Orange」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「EC Orange」の関連用語

EC Orangeのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



EC Orangeのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのEC Orange (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS