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モンポウ:魔法の歌

英語表記/番号出版情報
モンポウ魔法の歌Cants magics作曲年: 1917-19年  出版年1920年  初版出版地/出版社Unión misical española 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 力強い "Energic"2分00 No Image
2 闇の  "Obscur"2分00 No Image
3 深くレント  "Profond - Lent"3分00 No Image
4 神秘な  "Misterios"2分00 No Image
5 安らかな "Calma"3分00 No Image

作品解説

2008年7月 執筆者: 和田 真由子

第一次世界大戦始まり母国であるスペイン6年過ごしていたモンポウは、1917年から1919年にかけてこの曲を作曲した神秘的で、演奏効果の高い以下の5曲からなる恩師であるラクロワ献呈された。いずれの曲も小節線はほとんどなく、きわめてシンプルな書法によってかかれている霊感満ちており、そのオリジナリティの高さから、パリ評論家たちから高い評価得た同時期の作品に《郊外》や《子供の情景》などがある。演奏標準時間は約10分。

1.力強い / No.1 "Energic":広音域での力強い和音は鐘のように響き大気震わせるピアノ楽器正しく鳴らすことが求められるレントでは対照的な静けさがあり、その中で歌が静かに歌われる最後部分では倍音意識して効果的に音を重ねるとよいだろう

2.闇の / No.2 "Obscur":単音ではじまる「葬列のような旋律和音伴って徐々に近づいてくる。3段になっている次の部分では、雰囲気一変する高音域では金属的な響き輝かしく鳴り中音域では、目がさめるような旋律劇的に歌われるバスは、低音域でそれらを支えつきあげるようになりひびく外観シンプルありながらも、これらは非常に効果的な響きつくりあげている。再びはじめの旋律あらわれ最後消えるように曲を閉じる。

3.深くレント / No.3 "Profond - Lent":長二度短二度ずつずれながら微妙に推移していく旋律合間をぬってEs音が一定打たれていく。これらはそれぞれ独立した動作の中でならされる必要がある中間部では「少し風がふくように」と記され装飾音加えられ単調なリズム中に儚く美しい光が与えられている。

4.神秘な / No.4 "Misterios":《魔法の歌》の中でも最も劇的神秘的な雰囲気をもつ曲。右手動きとは無関係に打たれる左手のC音が怪しげに、しかし徐々に何かを予感させるようにきこえてくる。つづく16分音符上下する音形は、きくものを一気幻想的な響きの渦へと誘いこむ。トランクィル・トリストでは遠い意識の中、遠く鐘の音をきいているようだ

5.安らかな / No.5 "Calma":長音伸ばしている音の上に重ねられる和音によって、響き波紋のように広がっていく。中間部対照的に動きをもって最後鐘の音徐々に遠くなり消えるように曲をとじる。




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